63 平穏を乱す者 黄瀬side ページ35
誰もいないような道に夕日が差し込み、オレ達を照らす。
まるで映画のワンシーンのようなその空間に不穏な声が響いたのはオレ達が角を曲がったくらいのときだった。
「あれぇ?リョータ君じゃん」
不意にかけられた声に一瞬困惑する。
どうしてこんなときに出てくる?
なんでここにいるんだよ?
「どーした?思い出せねーのか?
そんなはずねぇよなぁ?奇跡の世代、黄瀬涼太さん」
そのまま通り過ぎようとしたのに足が動かない。
「なんか用っスか…?ショウゴ君」
諦めてそう言いながら後ろを振り向き、
オレはAっちを灰崎から遠ざけるように後ろに隠した。
「なに?もしかしてお楽しみの邪魔されて怒っちゃったわけ?」
目ざとく、Aっちに灰崎は目をつけた。
それは時間にしてたったの3秒。
なのに、とても長く感じた。
気づいたときにはAっちが宙に浮いていた。
オイ、待てよ。
そう思って手をつかんだのにすり抜ける。
そして彼女は、
まるで灰崎に吸い寄せられたかのように、
あの子には重力が働かないんじゃないかって思ってしまう位、
滑らかにAっちはアイツの腕の中に収まった。
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ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうなんですよね……(・ε・` ) (2014年4月8日 9時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ボード見さん» ルールを破る人って、絶対いますからね〜(T ^ T) (2014年4月7日 23時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» なかなか、難しいですよね…(´-ω-`) (2014年4月7日 11時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ボード見さん» 全員がこれらに注意していけたらいいんですけど... (2014年4月7日 0時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうですよ!その時の感情だけに左右されて人を傷つけたりしないか、注意していかないとです。 (2014年4月6日 4時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ショコラティア | 作成日時:2014年3月11日 23時