６２ 平穏を乱す者3 ページ34
｢黙れ｣
それは、黄瀬君と初めて会ったあの日の絶対零度の表情。
今の発言に黄瀬君がキレたのはあきらかで、
｢他のバカ女なんてくれてやる。
別に見かけしか見てねぇヤツなんてハナから興味ねぇよ…
ただAだけには手ぇ出したら許さねえ｣
暗くなりつつある視界の中黄瀬君が灰崎に向かう姿がぼんやりと見えた。
そして、私は灰崎の手から解放された。
｢っ！黄瀬君！｣
｢逃げて下さいっス｣
ああもう、こんな時になにもできない自分の非力さに腹が立つ。
怖くはないのに
悲しくもないのに
涙が頬を伝う。
そんなとき
｢オイ！大丈夫か!?｣
突如として視界に入ったのは肌の黒い人。
｢っ！青峰っち!?｣
｢１人でカッコつけてんじゃねぇよ｣
そう一言、吐き捨てるように言うとその人は灰崎に殴りかかった。
それは全てがあっというまに過ぎ去った。
まるで野生の獣のように見えるその人は灰崎を殴り、
殴られた灰崎は殴り返すのにそれを避けれてまた殴られる。
闇に響いたのは今まで聞いたこともないような鈍い音。
それはドラマでもやるようなことなのに見たことなんて、
聞いたことなんて一度もなくて私はただ声を出せずに立ちすくむことしか出来なかった。
灰崎が背中を向けて逃げて行く。
そしてまた静寂が訪れた。
｢大丈夫だったか？黄瀬と…？｣
｢Aっちっス｣
｢Aっち？珍しいな。お前が女に『っち』つけるなんて｣
ああ、私はこの人が誰かを知っている。
｢まあ、よろしくな｣
この人は、桐皇学園バスケ部で
｢オレの名前は｣
キセキの世代の絶対的エース
｢青峰大輝だ｣
青峰大輝。
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ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうなんですよね……(・ε・｀ ) (2014年4月8日 9時) (
レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見さん» ルールを破る人って、絶対いますからね〜(T ^ T) (2014年4月7日 23時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» なかなか、難しいですよね…(´-ω-`) (2014年4月7日 11時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見さん» 全員がこれらに注意していけたらいいんですけど... (2014年4月7日 0時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ﾎﾞｰﾄﾞ見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうですよ！その時の感情だけに左右されて人を傷つけたりしないか、注意していかないとです。 (2014年4月6日 4時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショコラティア | 作成日時：2014年3月11日 23時
