57 彼女の優しさ ページ28
「……どこにいる思うっスか?」
静かに後ろに近づいて驚かした。
「うなっ!?」
Aっちは狙い通りに驚いてくれた。
「全く、だからあれほどナンパには気をつけてって言ったのに」
まあ、言ってもこの鈍感娘には無駄だろうけど…
「…いつからいたの?」
お、意外と鋭い。
「うーん…Aっちが逃げ出したときぐらいっスかね〜。
声かけようとしたらいきなり走り出して…
いやはや、速かったっスね?
途中で見失っちゃって見つけるの大変だったんスからね」
少し嘘をついた。
「まあ、なにもなくて安心したっス。ホントに気をつけて欲しいっスよ…」
何かあってからじゃ遅いんスよ?
全く…オレの気持ちなんて微塵も考えたことないだろ?
「ごめん…」
「オレが来てなかったら、どうなってたことか…」
と、小さくつぶやいてAっちを見たら
Aっちの大きな瞳がオレの手を捉えていた。
「ダメだよ…」
そして急に呟かれた。
「へ?」
「黄瀬君は海常高校のスタメンなんだからケガしたらダメ」
どうやら、やっぱりこの子にはオレの嘘は通じないらしい。
「冷やして」
そう言って差し出されたのは缶ジュースで…
差し出した本人は無意識だろうけど涙を目に浮かべていた。
ズルい。断れるわけがないじゃないか…
「…じゃ、甘えさせてもらうっス」
「うん!」
そう言うととても嬉しそうに笑った。
ちくしょう、この可愛さは反則技だ。
黒子っちはいつもこの笑顔を見ているのだろうか…
羨ましすぎる。
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ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうなんですよね……(・ε・` ) (2014年4月8日 9時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ボード見さん» ルールを破る人って、絶対いますからね〜(T ^ T) (2014年4月7日 23時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» なかなか、難しいですよね…(´-ω-`) (2014年4月7日 11時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
チーズ@へいちょ(プロフ) - ショコラティア@ボード見さん» 全員がこれらに注意していけたらいいんですけど... (2014年4月7日 0時) (レス) id: a6afeedc23 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラティア@ボード見(プロフ) - チーズ@へいちょさん» そうですよ!その時の感情だけに左右されて人を傷つけたりしないか、注意していかないとです。 (2014年4月6日 4時) (レス) id: 878191e79d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ショコラティア | 作成日時:2014年3月11日 23時