黄瀬君、あなたは私にとって……なんなんでしょうね？２

４４　　感謝 ページ15

｢……なるほどな、だからマネージャーか｣


｢うん。ていうか、なんか暗くない？

やめようよ〜。私、シリアスな場面は向いてないんですが｣


少し重い話になっちゃったかなぁ…


｢あのさぁ、カントクに足視てもらったほういいぞ？役に立つ｣


え？あの、火神君？

話がまったくもって噛み合ってないと思うのですが。


｢カントクに？うーん…まぁ、いつかはね｣


｢つーか、お前はもう恨んでねーのかよ？そのペアのこと｣


やっぱり、噛み合ってないんだけど…


｢…あぁ、まあそういう時期もあったよ？でもさ、もうしょうがないじゃん？終わったことだし｣


後々になって気づいたのは親の優しさや友達の暖かさだった。


それに、あの事故のおかげで今があるんだし、みんなに出会えたんだ。

だからむしろ感謝してるくらいなんだよ。

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