Story 85 ページ40
＊
私を抱きしめる腕に力が篭った。
ド「何があったんだ？お前が倒れた事しか聞けなかったんだ。」
『噂になってるの？』
ド「噂…というより、僕は…あいつに聞いた」
『あいつ？』
ド「汚れた…いや、グレンジャーに。」
『ハーマイオニーに？どうして…』
ド「昨日の夜、監督生の仕事で巡回してたんだ。そしたら…僕の目の前を走って通り過ぎていくグレンジャーに会って…マユが倒れたことを聞かされた。」
『そ…なんだ…みんなに迷惑かけちゃったな…』
ド「で、何があったんだよ…」
『…これ』
私は巻いてある包帯を解き、傷だらけの手の甲を見せた。
自分で思ってた以上に酷い。
ド「なッ…んだよこれ…これ、あの人が…？」
『そ。私が気に食わないから、私の発言が魔法省を冒涜するようなものだったから…罰則で。』
ド「…それにしても酷いだろ。こんなにはっきり残るまでにどれだけ時間がかかると思ってるんだ」
私の手を優しく取って、じっと見つめる。
ドラコはスリザリンだから、あの女のことを悪くは言えない。
仕方ないことだし、それをどうこう言うつもりはないけど、
でも、それでも…少しは怒って欲しいのが本音。
ただの私のエゴなんだけどさ
『…あの女に負けたくなくて隠してたのに、結局変な形でバレて、みんなに迷惑までかけちゃった』
ド「もう少し頼れ馬鹿」
『いたっ…』
額を軽く叩かれる。
ド「とりあえず…今日は寝るんだな。マダム・ポンフリーはなんて？」
『体調が万全になり次第寮に帰っていいって。多分明日には回復してる』
ド「そうか。じゃあ、今日は休め。押しかけて悪かったな」
『んーん。来てくれてありがと。』
ド「おやすみ」
『おやすみ』
少しの時間だったけど、会えてよかったな。
心配してくれてることはよく分かるから…
あんなに敵対視してるハーマイオニーの話をちゃんと聞いてくれてここに来てくれたってことでしょ
それだけで十分。
あの女…どうなったんだろう。
ロンはお父様とお母様が乗り込んできたって言ってたけど…
あの間抜けでも、仮にも魔法大臣のあの人が後ろにいるアンブリッジを…お父様たちが何とかできるとは到底思えない。
まだまだ最悪なことは続きそう。
というより、あの女が私たちに身を守る術を教えないなら、私たちは自分たちで学ばなきゃならない。
…行動に移すべきだ。
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ラムネ - 更新待ってます❗ (2022年1月3日 13時) (
レス) @page45 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 主人公の強い女の子感最高すぎます！ (2021年12月27日 15時) (レス) @page26 id: 444cc76f70 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 毎日ドラコの小説漁ってますけど、新しく出て見てみたら最高じゃないですか！！一気に読んでしまいました、きゅんです！ (2021年12月25日 3時) (レス) @page24 id: f93237fe28 (このIDを非表示/違反報告)
Notte(プロフ) - すごい好きです。語彙力無くなってしまうほどに好きです。 (2021年12月23日 23時) (レス) id: fb4cdb52a4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - ドラコとマユ可愛すぎません???( ≧∀≦)ノ (2021年12月23日 18時) (レス) @page20 id: cd7d6e6efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇらて | 作成日時：2021年12月19日 9時
