story221 ページ23
***
「…」
「…ふふ」
私が頷くと真緒は笑った。
笑ってから私のおでこに
自分のおでこをくっつけた。
距離が一層近くなる。
「A…」
「うん」
「好きだよ」
「っ…」
「でも違う…」
「…へ？」
「俺の決心は、そうじゃない」
どういう…
真緒はおでこを離し、私をじっと見つめる。
「俺はな。自分の為にあの家族をぶっ壊す」
「！？」
「多分凛月に一生恨まれるだろうけど…Aの笑顔も見たいからさ」
「何言ってるの真緒…」
「…俺がユンの事唆して離婚させる。そんで、俺そのままユンと結婚するわ」
「っ！？」
ユンちゃん、と？
「なん、で…」
「凛月に仕返しする意味もある。俺からAを取ったから…」
「真緒っ」
「でも同時にAの想いも受け止めたい。お前が凛月を想う気持ちは誰よりも強くて…本物だ」
「待ってよ…ねぇ」
「だから、凛月からユンを奪う。いい加減A困らせんのも疲れたしさ」
「そんなの、ダメっ…」
「なんで？」
「それじゃ真緒が…」
「ふふ、心配してくれてんのか？」
「っ」
「そういうとこ大好きだわ。でもな、もう決めたんだ」
「…」
「順調に事は進んでる。でも進む度にお前の事思い出しちゃってさ…」
「真緒」
「こんなに近くにいるのに、自分のものに出来ないのが辛くなるんだよ」
「ごめん…」
「謝んな」
「あの…真緒」
「なに？」
「私…っ…その、もう凛月の事は「諦めんな」えっ？」
「…」
「でも…」
「頼むから、俺の決心歪ませないでくれよ…」
「！」
「なっ？」
「っ…だって、だって…そんなの！！それにもう、私の愛してる凛月は居ないのっ！！！」
「っ？」
「消えちゃったの…とっくの昔に、消えてたの…」
「A…」
「この前、本人に言われて気付いたの…」
「そんなのって…」
「それに、そんな事したって…凛月は絶対戻ってきてくれない…」
「！」
「そこで私が近づいたら、最低じゃんか…」
「…」
「何やったって…」
「…逃げんだ？」
「！」
「逃げてどうすんの？俺と結婚する気だった？」
「っ…」
「そんなん許さねぇからな。今更…」
「…」
「俺はお飾りじゃねぇ。そんな中途半端な気持ちで結婚なんて真っ平ゴメンだ」
「真緒…」
***
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ロキ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！そこまで入り込んでくださってるなんて、小説書いてて良かったって思えます(っ´;ω;`с )これからも新しい展開へと発展させていくつもりなので、是非読んでってくださいね！ (2017年2月22日 4時) (
レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらえて本当に嬉しいです！！期待に応えられるように頑張りますね！！！ (2017年2月22日 4時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - るんさん» コメントありがとうございます！真緒とのエンドも個人的には捨て難いです…！これからが本番なので是非愛読よろしくお願いします！！ (2017年2月22日 4時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - もう、最高です！ずっとシリーズを見てきましたがもう、涙が止まりません！本当に夢主が辛いことが自分に伝わってきて涙がボロボロ出てくるんです｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡もう凛音くん最高かよ、真緒くんの決断には本当に驚きました。続きが気になる！更新頑張って下さい！ (2017年2月5日 2時) (レス) id: 09d69c4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
リン - あーーー！！！もうこのシリーズ大好きですッ！！！！最高ッ！これからも楽しみにしてます！頑張ってください！！応援してます！ (2017年2月2日 23時) (レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロキ
| 作成日時：2017年2月1日 12時
