喜んで-Twenty-third‐《あんスタ》

story185 ページ37

***





「ただいまー！」


「ただいま」


「2人ともお帰り」


「んー、お父さんー！」


「おっとと…」


「こらお母さん、お父さんが困っ…いや、興奮するから止めといた方がいいよ」


「Aなんでバラすのさ…」


「お母さんの為を思った私の考えです」


「ね、お父さん今日いっぱい歩いて疲れたからマッサージしてね」


「いいよ」


「やったー！！」


「危機感ってのが無いのかなうちの母は…」




午後5時に帰宅。
玄関に入った途端イチャつき始める両親を
私は冷たい目で見ている。




「ほらほらほら、荷物まだあるんだから運んでよ」


「そうだった」


「手伝うよ」


「ありがと」




私は一足先に車へ行き荷物を下ろす。
色々買ったからね。量がすごいのに…




「ん、お父さん好き」


「ふふ」


「…」




手伝うって言ったくせに
玄関でキスするの止めてくれませんかね。


私の怒りメーター破裂しますけど。




「手伝えー！！」


「え、あ、はい！」


「怒られちゃったね」


「ったく」


「怒ると皺増えるよ」


「なら怒らせないで下さい」


「努力しまーす」


「お父さんも！すぐお母さんに手を出さない」


「はい、気をつけます」


「全く…」




私は思った。
この家族で私が1番しっかりしてるって。





***

story186→←story184

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す