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story159 ページ11

***





「…」




どうして裏切るの?




「すみませんお客様。本日は閉店になります」


「…はい…」




その日凛月が来ることは無かった。
お店は10時で閉まり、私は訳の分からないまま外へ出た。




「凛月…」




LINEも既読すら付いてない。




「…」




電話、してみる?


私は凛月の番号に手をかけた。




「っ…」




コールが鳴る。
1回、2回、3回…




『もしもし』


「…もしもし」


『なに?』


「…凛月」


『ん?』


「私、待ってた…」


『え?』


「待ってたよ…」


『…あ』


「…」


『ごめん。忘れてた』


「…」


『ホントごめん』


「…いい。急だったもんね…」


『うん…』


「次はちゃんと『凛月さん、ちょ、今動くなって…んっ!』…は?」


『ん、もしもし?女の方ですか?』


「…ユンちゃん」


『ふふ、やっぱり…でも残念です。凛月さんは私と夜を楽しんでるので邪魔しないでいただけますか?』


「…」


『ん、あっもう凛月さん、ダメっ…はぁ、分かったら、んっ、切りますね』


「…」


『それで「ちょっと待てよ」んっ?』


『なんですかっ』


「私が話したいのはお前じゃない。代わって」


『はぁ?』


「犯罪者さんと話す事なんて何も無いっつってんの。頭悪いの?」


『なっ…』


「お前が凛月とどうしてようが、私が用あんの凛月だけなんで」


『なんなんですか!!いい加減にっ、ユン代わって…でもっ。良いから。もしもし』


「ねぇ凛月」


『うん』


「私、死んでもいい?」


『…は!?』


「やっぱりいる意味無いと思う。会いに来ても何のメリットもない。だから、」


『待って!待ってA!』


「私凛月が好きで戻って来たんだよ…」


『っ…』


「…凛月がいらないなら、私も私がいらない」


『…A今どこ』


「…」


『どこって聞いてんの!』


「私は同じ場所に居るよ」


『同じ場所…動かないでよ!』


「…」


『んじゃ』




切断音が鳴る。




私はその場にしゃがみ込む。




もう無理だ。






***

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ロキ(プロフ) - Rio@レオぴの虜さん» コメントありがとうございます!シリーズ多くて読むの大変だと思いますが、是非これからも読んでもらえると嬉しいですっ(;ω;)頑張りますね!! (2017年2月1日 19時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!好きになっていただけて良かったです!!頑張らせていただきますねっ!!!((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2017年2月1日 19時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 蓮華さん» コメントありがとうございます!最初の作品から読んでいただけてるなんて本当に嬉しいです((>ω<。)))蓮華さんや皆さんの期待に応えられるようにこれからも頑張りたいと思いますっ。引き続き愛読よろしくお願いします!! (2017年2月1日 19時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
Rio@レオぴの虜 - ホンマにロキさんのこのシリーズ最高ですっ!めっちゃ泣けるし話の内容もとってもいいですっ!これからも更新頑張ってください♪ (2017年1月25日 17時) (レス) id: ab48ffeaa4 (このIDを非表示/違反報告)
リン - このシリーズ作で何回泣いたことか、、、。大好きです!応援してます!これからも楽しみにしてます! (2017年1月17日 22時) (レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロキ | 作成日時:2016年12月30日 0時

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