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story103 ページ4

***





「なんか言った?」


「なんにも」


「嘘つけ」


「聞き取れなかった凛月が悪い」


「はぁ?ま、いいけど」


「…」


「ねぇ」


「なに」


「ずっと気になってた事聞いていー?」


「いいよ」


「A、そんなに目赤かった?」


「…泣いたからでしょ」


「違う。目の色」


「はっ?」


「気づいてないの?」


「私、黒だけど?」


「すごい赤いけど。俺程じゃないけど」


「嘘…」




私は噴水に駆け寄り、
自分の目を見た。




「…赤い」


「ね。言ったでしょ?」


「なんで…」


「カラコン入れたんじゃないの?」


「違う…裸眼だよ」


「変なの。見るからこっち来て」


「うん」




凛月の隣に座って顔を向ける。




「なんだろ」


「分かんない」


「病気とか?」


「…また死ぬの」


「死ぬとは限んないでしょ」




凛月が私の目を見つめる度に
何故か昔を思い出す。




「…どんどん赤くなってる」


「ほんと?」


「痛くないの?」


「全然。でも、変な感じする」


「どーゆー?」


「心臓握り潰されそう」


「それヤバイじゃん」


「よく分かんないけど」


「んー…」




見つめられる。
凛月に見てもらえている。


『この時を待ってた』




「っ!」


「A?」


「え…なに…」


「大丈夫?」


「待って…待ってなに…っ」


「え?」




『求め続けて』




「やだ…」




『どうして』




「私、邪魔って…」




『邪魔なのは周り。みんな消しちゃおう』




「だめ…」


「A!」




『俺と一緒に居られなくなるよ?』




「やだよ…」




『なら、奪うんだ。全部』




「出来ないっ!!」




『あっそう。なら俺がやってあげる』




「へ…」




『Aの身体操ってでもね…?』




「な…んで…」




『俺の力で此処に居るんだから、俺に従わないとね?』




「あ…」




『俺は、悪魔なんだよ』




「…」




『ふふっ』





「A…」


「ふふっ」


「ちょっと?大丈夫?」


「うふふ、大丈夫」


「そ…無理しないでよ?」


「凛月」


「ん?」


「無理しなきゃ人間生きてけないよ」


「?」


「ふふふ」


「…どうしたの」


「凛月好きなだけっ」


「あ、そう」


「凛月なんで私の事好きじゃないの?」


「は?」


「それとも、最初から遊び…とか?ふふ」


「何言ってんの…」


「あははっ」





『止めてよ…』






***

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中二半(プロフ) - この小説面白いですね。内容がボカロのCalcと言う曲に似ていてすごく感動しました。よかったら聴いてみてください (2016年12月28日 13時) (レス) id: d5e7699b05 (このIDを非表示/違反報告)
リン - この作品最高です!!!これからも楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2016年12月20日 0時) (レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)
白黒星(プロフ) - 岡島さんと村上さんのイケメン具合が知りたい。知りたい。イケメン好き! (2016年12月13日 19時) (携帯から) (レス) id: c9828dface (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - ちびさん» コメントありがとうございます!お待たせしました!!! (2016年12月12日 23時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 猫かぶりアリスさん» コメントありがとうございます!1から読んでもらえてるなんて嬉しいです!色々違くなってる所あると思うんですが、気にせずこれからも読んでもらえるとありがたいです(ノ*´▽`*)ノ (2016年12月12日 23時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロキ | 作成日時:2016年11月24日 23時

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