story97 ページ48
***
「話ってなに？」
会場のロビーへとやって来た。
大きめのソファーに並んで座る。
「あぁ。お前さ」
「うん」
「凛月とどうなってんの？今」
「えっ」
「実はお前が寝てる時に凛月と話したんだよ。んでも、まだ信じらんねぇ事ばっかだからさ」
「そっか…なんて言われたの？」
「Aには結婚も彼氏も作らせないって言われた」
「あ…うん。そうなの」
「なんでそんな条件鵜呑みにすんだよ…」
「だって、施設教えるって言われたから」
「地道に探すって言わなかったか？」
「…言ったけど、でも…」
「…そうだと困んだよ」
「？」
「俺がAのこと本気で落とせなくなるじゃん」
「え！？」
「凛月が無理ならって思ってたのによ」
「真緒、あ、えと…」
「お前が凛月好きな以上に俺はお前が好きだ。俺はフラれたって諦めねぇからな？」
「えーと…真緒、私…」
「うん」
「…私も、諦めてないの」
「え？」
「ふふ。前にね？凛月が私の事ウザったくて距離を置かれたことがあったの」
「うん」
「それでも私は待ってた。どん底に落ちながらでも、凛月のことずっと待ってたの」
「なんで…」
「優しい凛月を知ってるから、いつか迎えに来てくれるって信じてたの」
「けどさ、今はどうやったって無理だろ」
「ううん。無理じゃないよ」
「理由は？」
「今度は、私が迎えに行くつもりだから…」
「！」
「たまにはね、私が頑張らないといけない気がするから」
「…やだなぁ、それ」
「ん？」
「凛月しか考えてくれねぇの…？」
「…自分に、嘘つきたくない」
「はぁ。そうかよ」
「ごめん。でも真緒は私にとって恩人みたいな人だから！ホントに感謝してるし、これからだって「うるせぇよ」…！」
「うるせぇ。もう言わなくていい」
「真緒…」
「お前の心に俺が居ないのはよーく分かった」
「！！！」
「だったらもう…」
「えっ、真緒！？」
真緒は勢いよく立ち上がり、
私の腕をつかんだ。
「全部壊すから」
「っ！」
冷めた真緒の目線が私に刺さる。
***
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ちび - 最高です！ 続きが楽しみです！頑張って下さい (2016年11月20日 16時) (
レス) id: b57152f228 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ロキさん» 応援してます！この小説が好きすぎて気づけばテスト週間の日まで見てました 笑 そのくらい大好きです！ (2016年11月15日 16時) (レス) id: d50daacee5 (このIDを非表示/違反報告)
白玉だんご(プロフ) - 凛月と主人公ちゃんがどうなってくのかとっても気になっちゃいます(´・ω・｀)更新楽しみに待ってます！ (2016年11月15日 6時) (レス) id: ba60e0b4c2 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - ロキさん» 今回もとても素晴らしいです……！更新頑張ってください！応援してます！ロキさんの作品大好きです(´；ω；｀) (2016年11月14日 22時) (レス) id: 8ee7cf5d7a (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！頑張って更新しますね！！ (2016年11月14日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロキ
| 作成日時：2016年11月9日 19時
