story74 ページ25
***
"ユンごめん"
私の中にその言葉が響いた。
「っ…」
「ね、教える気になった？」
このキスの意味を履き違えてはいけない。
そう分かってる。
でも、寂しい。
もう私は完全に貴方の心に
居ないのかも知れないって思ってしまう。
それならいっそ…
「ふぅ…」
「大丈夫？」
「…うん。大丈夫」
「そっか」
嫌な終わり方は嫌いなの。
伝わらない気持ちなんてない。
変に吹っ切れた私は伝える事にした。
「…私ね、」
「うん」
「皆に会いたかったの」
「皆？」
「凛月にも凛音にも姫海にも。死んでからもそう、会いたい気持ちが抑えられなかった」
「未練か」
「ただそれだけなの。会いたかった。会って、私は、今でもっ…」
「うん」
言わなきゃ、言わなきゃいけない。
「今でも好きって…伝えたかった…」
「A…」
「あーもう感謝して欲しいホント。無理って知ってて言ってる私世界1偉い。宇宙1凄い。絶対偉い」
涙腺崩壊状態だから
何言っても涙出てくる。
苦しいよ…ほんと。
「あははっ。そうかもね」
「…ほんとごめん」
「なんで謝るの？」
「ごめん…」
「Aってさ、可愛いくらい馬鹿だよね」
「は、はぁ！？」
「俺はAの馬鹿なとこ好き〜」
「ｯ」
「よくもまぁ…こんな俺の事好きでいられるよね…ふふ」
「へ…」
「嫌いになって欲しかったのに。俺の事」
「ど、して…？」
「俺はAに見合う人間じゃないから」
「なっ！」
「俺は何歳になっても卑怯で臆病者なの」
「凛月…」
「それなのに何回裏切っても突き放しても悲しい思いさせてもAときたら…はぁ」
「だって…」
「そんなに好きって言われて…嬉しくない奴なんか居ないでしょ」
「…！」
「でも俺は今の家族が1番大切なの」
「っ…」
「こんなにも「いい、言わないで」…」
「言われたら私、絶対嫉妬しちゃうから…」
「…」
「私の入る隙が無い事くらい分かる。私だって何回も諦めようとしたよ…でも、」
「でも？」
「いつも信じたくなる。絶対に戻って来てくれるって…凛月は、私の事置いてったりしないって」
「！…はは」
「だから待ってた。ずっと…」
「馬鹿だね…」
「馬鹿だよ。私は。」
***
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ちび - 最高です！ 続きが楽しみです！頑張って下さい (2016年11月20日 16時) (
レス) id: b57152f228 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ロキさん» 応援してます！この小説が好きすぎて気づけばテスト週間の日まで見てました 笑 そのくらい大好きです！ (2016年11月15日 16時) (レス) id: d50daacee5 (このIDを非表示/違反報告)
白玉だんご(プロフ) - 凛月と主人公ちゃんがどうなってくのかとっても気になっちゃいます(´・ω・｀)更新楽しみに待ってます！ (2016年11月15日 6時) (レス) id: ba60e0b4c2 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - ロキさん» 今回もとても素晴らしいです……！更新頑張ってください！応援してます！ロキさんの作品大好きです(´；ω；｀) (2016年11月14日 22時) (レス) id: 8ee7cf5d7a (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます！頑張って更新しますね！！ (2016年11月14日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロキ
| 作成日時：2016年11月9日 19時
