story930 ページ35
***
「いったた…」
吸い込まれた先には辺り一面紫の世界と
大きな画面が目の前に映し出されていた。
「なに、これ…」
画面にはノイズがかかっている。
「凛月…どこっ」
一体ここはなんなの？
そう思っているうちに画面が切り替わった。
「…こ、れっ…」
大きな画面に映し出されたのは
あっちの世界の凛月や凛音、姫海の
現在の様子だった。
「っ…」
私はその画面を食い入るように見つめ続けた。
『りーちゃん、大丈夫？』
『なにが』
『今日も、喧嘩したの？』
『はぁ？して無いし』
『でもっ、いっぱい怪我して…！』
『うっさい！黙っててよ！！』
『りーちゃん…』
『…ままと約束したんだっ。皆を守るくらい強くなるって…！』
『でも、りーちゃん…』
『…姫海の事も、僕が守る…』
『っ』
『だから、心配しないで…』
『りっ、ちゃん…』
『…ままはいつも、僕らを命がけで守ってくれた。だから、僕も守るなら命かける…』
『りーちゃんが居なくなるの…やだよ』
『居なくなるわけないだろ！姫海残して死んだりしないし！！』
『ほんと…？』
『うん。約束。姫海を守ってくれる人が見つかるまで、ずっと傍にいる。ずっと僕が守るから』
『ありがとうりーちゃん…大好き』
『へへっ』
少し大人びた凛音と姫海がそこに居た。
「凛音…姫海ちゃん…」
忘れかけてた思いが揺らめく。
『さ、ご飯の時間になるから行くよ！』
『うん』
『早く行かないと他の子に取られちゃうからねっ』
『もう、りーちゃん食いしん坊だなぁっ』
『へへ。院長先生にも言われたっ』
『ふふっ』
施設の部屋で楽しそうに話す2人。
今すぐにでも抱きしめたい…
気づくと涙が出ていた。
***
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ロキ(プロフ) - 小鳥さん» コメントありがとうございます！なんか申し訳ないです(′;ω;｀)でも気に入って下さって嬉しい気持ちが勝ってます！！*\(^o^)/* (2016年10月16日 22時) (
レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！バッドエンドも一つの手ですよねっ！視野に入れときたいと思います！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - 心愛さん» レスありがとうございます！いやほんと、ここまで来るとは思ってなかったんですけど、やるからには最後まで頑張ります！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - ち〜ぃさん» コメントありがとうございます！なるべく更新スピード遅くならないように頑張ります！ (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - レイさん» 2回もコメントありがとうございます！レイさんの興奮抑えられなくなるまでの作品書けるようにもっと頑張ります(←) (2016年10月16日 22時) (レス) id: 17622c5bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロキ
| 作成日時：2016年9月10日 23時
