最強二人組 ーThe secondー 【音駒】

▲夏の明かり,41 ページ25

▲夏の明かり



夕空になってきた頃
待ち合わせの時間に十分に間に合う時間に家を出ようとした
しかし、そうとも行かなかった
何故ならお姉ちゃん達に捕まったからだ



『ねえ、そろそろ遅れる、』


「ごめんねえ！！
　もう少し、もう少しだから」



着るつもりのなかった浴衣を着せられている
明るめの紺色の浴衣
いつ買ってきたんだろ、
すると、もう一人のお姉ちゃんが髪をいじり始める



『ちょっと、まじで間に合わないからッ！』


「いーじゃん、いーじゃん！
　可愛いよ〜A！流石自慢の弟！！」


『早くして、』



着付けが終わったと同時に
髪をいじり出す
三つ編みとか、なんか色々しているよう、
どんどん完成していく
まるでこれから告白する気合いが入った女子みたいだ

え、なんか恥ず、



「簪刺す？」


「いや、ない方が可愛いよ」


『いい加減にして、良いから早くっ！』


「ハイ、出来たよ〜！
　行ってらっしゃい！！」



着物とは合わないリュックを持ち、
下駄を履いた
外に出ると生暖かい空気が肌に当たる
急いで集合場所の夏祭りが行われる神社へと向かった
カランカランと普段聞き慣れない音を立てながら走る

急いで向かうともうそこには研磨が立っていた
なんと、研磨も浴衣を着ていた



『ごめん、研磨、お待たせっ、』


孤「そんなに待ってないよ、
　 ていうかその髪何、？めちゃくちゃ可愛い」



えっ？と思っていると
研磨が後ろに周って写真を撮る
そして髪型を見せてくれた

そこには両側が編み込みで後ろでハーフアップになっている髪
おまけに髪ゴムは猫の飾り付き



『お姉ちゃん、、何してくれてんの』


孤「ふふっ、ちょー似合ってる、可愛いよ」


『全然良くない、
　認めれば、俺女になっちゃうんだけど』


孤「じゃあ、カップル？」


『そ〜だね、カップル、ふふっ
　いやー、ナンパされるかなあ、』


孤「じゃあ手繋いでないと、
　 迷子になったらA、ナンパされちゃう」



そう言って手を繋がれる
しかもしっかりと恋人繋ぎ



孤「アッハハ！真っ赤〜」


『恥ずかしいじゃんか、』



顔が真っ赤だったからふいと顔を逸らしていると
ぐっと腕が引っ張られる



孤「ふふっ行こ、
　 俺、りんご飴食べたい」


『そーだね、俺もりんご飴食べたい、』



祭りで人がわんさかと居る中へと入って行く
りんご飴やかき氷を買ったり、ヨーヨーすくいをする
とても楽しい一時だった

ちなみにクロ&部活仲間は俺達を尾行していた

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