ハロ／ハワユ ページ7
「ハロ」
窓を開けると、朝の日差しが優しく目にしみた。
「ハワユ」
この言葉は、私の魔法。
「…仕度、しなくちゃ」
本当は休みたい。きっと店長だって、休めばいいと思っているだろう。
「『もう君には、全然期待してないから』…か、」
そんなの分かってるよ。
最初っから期待してもらおうなんて思ってないし。でもさ。
「自覚はしてるけど、人に言われると、また違った苦しさがあるんだよ」
そうしてまた私は、無駄な二酸化炭素を排出する。
その時、携帯電話が私を呼んだ。
「もしもし」
『ごめんね、朝に』
「んーん。どうしたの？」
『あのね、わたし、昨日A見たの。でもね、凄く悲しそうに俯いてて、話しかけられなかった』
「…えへ、ごめん！私すぐ失敗しちゃうしどもっちゃうからさー…その日もバイト先の店長に怒られちゃったの！だめだよねー、私…」
昨日の涙を隠すように、早口でまくし立てた。
「でも、ちゃんとバイト行く！」
『その心意気はいいと思う。けどね、今日は風邪』
「何で？怒られちゃうよ…」
『Aは今日は心の風邪。休みなさい』
子供に言い聞かせるみたいな口調だった。
『ねえ、人間って面倒くさい生き物だよね』
「え？」
『わたしね、Aが何を考えてるのか、分からないんだ』
ミクちゃんが何を言おうとしているのか、何を伝えたいのか、私には分からなかった。
『だから、伝えて欲しいって思う』
「……」
『わたしはAと仲が良いつもりだったけど、Aはどうなのか分からない』
「そんなの、私だってミクちゃんが大好きだよ？」
『そう言ってもらえるとホッとする。でも、言ってもらえないと不安なの』
私はいつの間にか、立っていられなくなっていた。
泣きそうで、足も、がくがく震えていた。
『ねえ、そりゃあ言いたくないこともあるだろうけど、言いたいけど言えないこと、あるんじゃない？』
「…ミクちゃん」
『うん？』
「私ね、わたしね…」
本当はね。
「ずっと、誰かに、そうやって、言ってほしかった」
助けて、ほしかった。
「ミクちゃん、私、もう、いい、かなあ…っ」
諦めるんじゃなくて。隠すんじゃなくて。
「いっぱい、言って、いいかなぁ…？」
『いいよ。わたし、聞くよ。いっぱい』
ミクちゃん。ミクちゃん。
――ありがとう。
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あか(プロフ) - 阿修羅 時雨 恋輝叶さん＞まっちゃアイスさん＞こちらの小説はもう完結しています！なので、続編の方に改めてコメントお願いいたします；； (2012年7月23日 19時) (
レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 雷世＞まじかよ・・・１位とか私100年かかっても無理だわｗｗ バーチャル少女さん＞神じゃないですよ紙ですよｗｗ 続編、今のところ作る予定ですー！ (2012年6月30日 20時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
雷世(プロフ) - 学力テストは１０位以上でおｋ何だけど期末は１位じゃないとというね・・・(´・ω・｀)つか今度から全教科８５点以上取らないと買ってもらえないという仕打ち・・・ (2012年6月29日 21時) (レス) id: b8f8948618 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 雷世＞あれ、10位はだめなんだっけ！？てかうちの学校、学年順位とかまだ出てないんだが・・・成績出たら出るかなぁ (2012年6月29日 20時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
雷世(プロフ) - どっちもあったよーな・・・← あ、学年順位１０位でゲーム買い損ねた＼(^o^)／ (2012年6月29日 19時) (レス) id: b8f8948618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2012年2月20日 20時
