ロミオとシンデレラ -激血死神さんリクエスト- ページ37
「……A」
優しく、名前を呼ばれる。
甘くて甘くて、むせ返ってしまいそう。
「愛してるよ」
優しく重ねられる、唇。
そう、優しくしてね？
私、苦いものは、まだ嫌いなの。
「…いい？」
「…うん」
私の顔を覗きこむレンに、そっと頷く私。
その時、部屋の外で、カタンと音がした。
私とレンは同時に、扉の方を見る。
「…やっぱり、今夜はここまでにしようか」
また、ここで終わり？
この間も、最後までできなかったのに――…
「――イヤ」
「え？」
「やめるなんてイヤよ。続けて？」
「……」
レンは、驚いた目で私を見た。
そして少し考えてから、もう一度私に唇を落とす。
「大丈夫だから。また、今度にしよう？」
「…何が、大丈夫なのよ」
背伸びをしてお化粧をして、マスカラもバッチリ決めてきたのに。
もっともっと、愛されたいのに。
私は、ここにいるのに。
どうして私を見てくれないの？
「知らないことがあれば、知りたいと思うのは普通でしょ？それと同じよ」
もっと私を見て欲しいの。
もっと貴方を見せて欲しいの。
「パパに叱られるくらい遠くへ、私を連れて行ってよ…！」
痛いのはイヤだって言ったけれど。
噛みつくほどに、痛いほどに、好きになってたのは私の方ね。
でもだからこそ、もっともっと愛して欲しいの。
愛という名の、幸せが欲しいの。
「…A、」
また、レンが名前を呼ぶ。
その響きが優しくて心地いいから、負けてしまう。
「じゃあ、パパもママもいないようなところに行く？」
「……」
「それは嫌でしょ？怖いんでしょ？」
「っ、そんなこと！」
「なく、ないでしょ」
分かったような口を利くレンが嫌になる。
それでもそれが正解だから、更に嫌なんだ。
「Aは、俺だけのシンデレラだよ。ジュリエットじゃない」
パパもママも欲張りだから、私も欲張りみたい。
いくら言葉で言われても、行動で示してくれなきゃ満足できないの。
だから、早く、見つけてね？
私の大切な、ガラスの靴。
「俺はロミオかもしれないけど、Aはシンデレラだよ」
「…それじゃあ、ロミオとシンデレラじゃない」
「そんなおとぎ話も、たまにはいいんじゃない？」
そう言って、微笑むレン。
今は、君が可愛いから許すけど。
私が嘘を吐きすぎてオオカミに食べられてしまう前に、助けに来てね？
「…待ってるから」
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あか(プロフ) - 阿修羅 時雨 恋輝叶さん＞まっちゃアイスさん＞こちらの小説はもう完結しています！なので、続編の方に改めてコメントお願いいたします；； (2012年7月23日 19時) (
レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 雷世＞まじかよ・・・１位とか私100年かかっても無理だわｗｗ バーチャル少女さん＞神じゃないですよ紙ですよｗｗ 続編、今のところ作る予定ですー！ (2012年6月30日 20時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
雷世(プロフ) - 学力テストは１０位以上でおｋ何だけど期末は１位じゃないとというね・・・(´・ω・｀)つか今度から全教科８５点以上取らないと買ってもらえないという仕打ち・・・ (2012年6月29日 21時) (レス) id: b8f8948618 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 雷世＞あれ、10位はだめなんだっけ！？てかうちの学校、学年順位とかまだ出てないんだが・・・成績出たら出るかなぁ (2012年6月29日 20時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
雷世(プロフ) - どっちもあったよーな・・・← あ、学年順位１０位でゲーム買い損ねた＼(^o^)／ (2012年6月29日 19時) (レス) id: b8f8948618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あか | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時：2012年2月20日 20時
