インタビュア -玲歌リクエスト- ページ34
「あれ…A…?」
「えっ?」
街中で突然名前を呼ばれて、振り返った。
誰…?
「Aだよな?俺、高校ん時のレン!覚えてない?」
「あっ…レン!」
覚えてないわけがなかった。
だって…私が高校で、ずっとずっと片想いしていた人だから。
「覚えてる!ひ、久しぶりだねっ…?」
「おー!何年ぶりだ?2年?3年?」
「大人っぽくなったね・・・」
当たり前だけれど、レンは前よりも更に格好良くなっていた。
高校の頃、好きなのに喋れなくて。
どうせレンは私のことなんて好きじゃないだろうなって、勝手に好きになって勝手に諦めて。
「まあそりゃーな!Aも綺麗になったなー」
「えっ・・・」
…社交辞令、だよね…?
「んじゃ、お互い頑張ろうなー!」
「あ、うんっ……」
あぁ、行って欲しくない。
行かないで、もっと話したいよ。
――そう、言えればいいのに。
「……」
可愛くない子だった。
小さい頃から。
ネガティブで、誰も私の気持ちを分かってくれないとか言っておきながら、自分こそ皆の気持ちなんて考えてない。
そんな、顔も性格も可愛くないような子だった。
――このままで、いいの?
「…良いわけ、ないじゃん」
――私の好きな人は、誰?
「……レンっ!!」
やっと、気づいたんだ。
やっと、勇気が出せたんだ。
ねぇ。
――まだ、間に合いますか――?
「ん、どした?」
「あのっ…!こ、今度…また、会えない?え、映画、とか……」
レンはポカンと口を開けて、私を見た。
そしてすぐに、にっ、と笑う。
「デート?」
「えっ!/// あー…………そう、かも」
「何だよA、大胆になったなー?」
「そ、そんなこと…」
「まあ、その勇気に免じて、会ってやろう」
そう言って、携帯をかざすレン。
「ほら、早く!」
「えっ…あ、」
慌てて鞄をあさり、携帯を取り出す。
「Aのメアドは送んなくていいから。俺からメールするし」
「あ……う、うん!」
「じゃ、またな!」
「また」っていう響きが、こんなにいいものだなんて。
そんなこと、考えてもみなかった。
「また、ね!」
今までの自分には、サヨウナラ。
勇気を出して、今まで想像するだけだった未来を、自分で描く。
――好きな音楽は何ですか?
――好きな言葉は何ですか?
――大切な人がいますか?
――あなたの未来も、シアワセですか――?
END
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あか(プロフ) - 阿修羅 時雨 恋輝叶さん>まっちゃアイスさん>こちらの小説はもう完結しています!なので、続編の方に改めてコメントお願いいたします;; (2012年7月23日 19時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 雷世>まじかよ・・・1位とか私100年かかっても無理だわww バーチャル少女さん>神じゃないですよ紙ですよww 続編、今のところ作る予定ですー! (2012年6月30日 20時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
雷世(プロフ) - 学力テストは10位以上でおk何だけど期末は1位じゃないとというね・・・(´・ω・`)つか今度から全教科85点以上取らないと買ってもらえないという仕打ち・・・ (2012年6月29日 21時) (レス) id: b8f8948618 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 雷世>あれ、10位はだめなんだっけ!?てかうちの学校、学年順位とかまだ出てないんだが・・・成績出たら出るかなぁ (2012年6月29日 20時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
雷世(プロフ) - どっちもあったよーな・・・← あ、学年順位10位でゲーム買い損ねた\(^o^)/ (2012年6月29日 19時) (レス) id: b8f8948618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時:2012年2月20日 20時