メランコリック ページ12
「でっさー、ほんと笑っちゃうんだよなー」
「えー、レンくんおもしろーい!」
レンが、馬鹿な失敗談を披露している。
その話に相槌を入れて笑うのは、わたしの隣にいるミク。
「なーA、面白くない?」
「馬鹿みたい」
一言、それだけ言ったわたしはガタンと立ち上がった。
「今日用事あるから先に帰るよ。ミク、レン、ばいばい」
「そうなの?じゃあ私も帰るよっ!レンくんじゃーね」
「えー、もう帰んの?」
最後のレンの台詞は無視して、ミクと一緒に下駄箱へ向かった。
足早なわたしに、ねぇねぇ、と声をかけるミク。
「A、もうちょっと相手してあげなよー」
「何が?」
「もう…あの態度見てれば分かるでしょ?レンくんは、Aが好きなんだよ?」
「だから、それはないってば…」
何度も聞いたミクの言葉に、ため息で応える。
わたしだって、本当は、レンが好きだ。
それも、夜、夢に見てしまうほど。
でも何でか素直になれなくて、話しかけてくれるレンに対して無愛想な態度をとってしまう。
だからそんなわたしのことを、レンが想ってくれているわけがないんだ…
「だってさー、あれ全部Aにしか話してないよ? 私のことなんて、これっぽちも見てないもん」
「そんなの、気のせいだよ」
「何で分かんないかなぁ・・・レンくん、ほんとに可哀想」
「…レンはいい奴だし、わたしより他の子を好きになった方がいいよ」
こんな風に素直になれないわたしなんかを好きになったって、絶対幸せになんかなれないし。
「そうやって強がってー。ほんとはAだって、レンくんのこと気になってるでしょ?」
「なってないよ、そんなこと、あるはずないでしょ!」
思わず、少し声を荒げてしまった。
ミクは、驚いたように目を見開いた。
怒った…かな…?
「なあんだぁ。やっぱりA、レンくんのこと好きなんだね!」
「っ、違うってば!///」
「そっかそっか。それはいわゆる、ツンデレだね?」
「違うっ!;//」
ミクが怒ったかもなんて、考えたわたしが馬鹿だった。
寧ろ楽しそうにしてるし!
「ね、好きなら素直になりなよ?」
それができたら、苦労はしないのにね…?
でも、わたしなりに頑張る。
いつか、レンの隣を笑って歩けるように。
だから、待っててね。
わたしが、勇気を持ってきみにぶつかっていけるようになるまで。
END
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あか(プロフ) - 阿修羅 時雨 恋輝叶さん>まっちゃアイスさん>こちらの小説はもう完結しています!なので、続編の方に改めてコメントお願いいたします;; (2012年7月23日 19時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 雷世>まじかよ・・・1位とか私100年かかっても無理だわww バーチャル少女さん>神じゃないですよ紙ですよww 続編、今のところ作る予定ですー! (2012年6月30日 20時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
雷世(プロフ) - 学力テストは10位以上でおk何だけど期末は1位じゃないとというね・・・(´・ω・`)つか今度から全教科85点以上取らないと買ってもらえないという仕打ち・・・ (2012年6月29日 21時) (レス) id: b8f8948618 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 雷世>あれ、10位はだめなんだっけ!?てかうちの学校、学年順位とかまだ出てないんだが・・・成績出たら出るかなぁ (2012年6月29日 20時) (レス) id: 537650310a (このIDを非表示/違反報告)
雷世(プロフ) - どっちもあったよーな・・・← あ、学年順位10位でゲーム買い損ねた\(^o^)/ (2012年6月29日 19時) (レス) id: b8f8948618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akanekazemaru
作成日時:2012年2月20日 20時