15、せっかくの休日 ページ15
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残業、休日出勤当たり前のクソ会社。
七海がこの日空けてください。とメッセージ送ってきたから上司にお願いして有給休暇を取らせてもらった。
そのために多少のセクハラは我慢した。
昼過ぎ、七海が迎えに来てくれて車に乗った。
行き先は高専らしい。
『本当に東京なの?ここ。』
「東京です。」
緑たくさんの古びた学校。
七海はここの卒業生だと言った。
中に入ると平日なのに学校はしんとしていて、本当に学生がいるのか疑いたくなった。
『…医務室、』
「ここでアナタが知りたがっていることを話します。」
そう言われてノックして医務室へと入った。
「や、A。」
『…お久しぶりです。』
「へぇ〜この子が七海の彼女。」
「…あまり揶揄わないでください。」
こっちこっち、と五条さんの隣に座るように促されたが、白衣を着た女性の隣に座った。
「私は家入硝子。ここで医師をしてるんだ。」
『…AAです。』
「早速本題だけど、Aは反転術式じゃ無いかなと思うんだよね〜硝子と同じタイプの。」
術式じゃないからよくわかんないけど、と言い長い足を組んだ。
五条さんは机の上にあった見た目の気持ち悪いナイフで自らの腕を刺した。
ヒスか?こわ。
ダラダラと流れる血。そこに家入さんが手を当てると血は止まり、傷跡は少し残った。
「Aは硝子と同じことができると思うんだけどどうかな?」
『そんな魔法みたいな事できるわけない……』
「ま、やってみなよ。」
五条さんはポイっと七海に気持ち悪いナイフを渡した。
七海も五条さんと同じように手のひらに気持ち悪いナイフを振りかざして傷を作った。
『…やっば、七海そんなんだから彼女できないんじゃない。』
「あははっ、ウケる。ヒスはモテないもんね〜」
『…五条さんもヒスだと思いますけど、』
「いいから早くやってあげなよ。ひゅーっとやってひょいだよ。」
「ひゅーひょい、わかる?」と言われてもさっぱり分からずできなかった。
結局家入さんが七海の治療をした。
「あれ〜?僕の目がポンコツだった?それともAってセンスない?」
『…遠回しにディスるのやめてください。』
「一回私の治療受けてみる?なんか感じるかもよ。」
そう言われて、家入さんは私の腕を掴んで切りつけてきた。
なにここヒスばっか。
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さしす - とっても面白い!! 続きがきになる〜! 応援してます! (2022年5月26日 9時) (レス) @page49 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
森 - 作り込みエグいですね!いいなー! (2022年2月20日 14時) (レス) @page33 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - emiさん» そう言ってもらえてすごく嬉しいです!ありがとうございます。もうすぐ続編へと移行しますが、そちらでもどうぞよろしくお願いします! (2021年9月25日 11時) (レス) id: 1b6f6e5afa (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - このお話の雰囲気最高に好きです…七海と夢主ちゃんとの距離感も自然で素敵、時間がゆっくり流れてる感じがして読んでいると心が癒されます…お身体に無理のないよう更新されてください!楽しみにしております! (2021年9月25日 0時) (レス) @page43 id: 9ba5ed02ee (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ぬぬ@とかげさん» コメントありがとうございます! (2021年9月15日 16時) (レス) id: 7ddd39ac99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年8月27日 14時