14、単純だから ページ14
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車から出て行った彼女を追いかけた。
「待ってください。」
『…なんなのあの人達。七海もなんなの。』
「その事は謝ります。すみませんでした。
ですが少し話をさせてください。」
『今七海と話すことはない。』
ヒールをコツコツと鳴らして歩き出す彼女の横に並ぶ。
よっぽどお怒りのようだった。
「…コンビニでスイーツ奢ります。」
『よし、一緒に帰ろ〜!』
単純でよかったな、と思いながらコンビニへ入った。
カゴにスイーツを3つほど入れて、満足そうに袋を持って出た。
コンビニの前でタクシーを拾って、彼女のマンションまで送る。
『さっきの五条さんって人なんなの?』
「…あれは高専の時の先輩です。1つ上の。」
彼女が見えることは薄々気付いていた。
病院は気味悪いから嫌だと話していたこと、歩いてる途中にいた呪霊を跨いで歩いたこと。
「…五条さんは特殊な人なので、そういうのが見えるんです。」
『へー……でも私が高専行ったところでどうなんの?』
「恐らくこちら側の人間になるかと。」
『こちら側?さっきから全然何言われてるんかわかんない。今は忙しいからまたちゃんと話に来てって言いたいところだけど……遅いし泊まってく?』
そう言われたが、これから任務もあるため断った。
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さしす - とっても面白い!! 続きがきになる〜! 応援してます! (2022年5月26日 9時) (レス) @page49 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
森 - 作り込みエグいですね!いいなー! (2022年2月20日 14時) (レス) @page33 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - emiさん» そう言ってもらえてすごく嬉しいです!ありがとうございます。もうすぐ続編へと移行しますが、そちらでもどうぞよろしくお願いします! (2021年9月25日 11時) (レス) id: 1b6f6e5afa (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - このお話の雰囲気最高に好きです…七海と夢主ちゃんとの距離感も自然で素敵、時間がゆっくり流れてる感じがして読んでいると心が癒されます…お身体に無理のないよう更新されてください!楽しみにしております! (2021年9月25日 0時) (レス) @page43 id: 9ba5ed02ee (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ぬぬ@とかげさん» コメントありがとうございます! (2021年9月15日 16時) (レス) id: 7ddd39ac99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年8月27日 14時