【ハイキュー】烏野2年のマネージャー

実力 ページ49

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まずは実践して見せようと思い、見ててねと一年に言ってボールを取り龍へとパスした。





『龍ー、軽く打ってくれない？』


「おう！」






ある程度距離を取り、いつでも対応できるように構える。


龍のスパイクモーションを確認したとき、軽く跳んで両足を地面から離した。



ボールの落下地点を予測して、その下に組んだ腕を構える。






ドッッ！






無理やりあげようとしなくていい。
強いボールは腕に当てるだけで返っていく。



ボールの勢いをころし、龍の真上にふわっと上がれば…








「「「「「「ナイスレシィーブ！！！」」」」」」





『おっも！！軽くって言ったじゃん！本気だったでしょ！』


「綺麗に上げやがってクッソ！！」




「すっ、スッゲー！！A先輩スゲー！！！」


「流石ッス…！」


「ツッキー見た！？A先輩やっぱりすごいね！？」


「うるさい山口……ちゃんと見てたよ」







みんなからの称賛をありがたく受け取り、1年に声をかけた。







『まず、ボールの落下地点を見極めて素早くコースに入る。体ごとセッターの方に向けて、ボールの勢いをころして上にあげる。

わかった？』



「わかりやすいです！」


『コースの見極めとかは慣れる方が早いから、どんどん練習しようね』


「説明も手本も完璧。さすが"女帝"だな！」


『大地先輩その異名恥ずかしいんで勘弁してください！！』






この場にいる全員の微笑ましい視線に耐えられなくなり、潔子先輩の後ろに隠れるように縮こまる。

自分自身そんな異名いつ誰が付けたのか全くわからないのだ。






「"女帝"？影山の王様みたいなやつですか？」


「王様言うんじゃねぇ！
A先輩は、県大会止まりだった北川第一の女バレを全国に導いた凄い人だ。攻撃も守備も出来るオールラウンダーなエース」





スゲー！！とキラキラした視線を、月島を除く1年ズから感じる。


やめて…！そんな瞳で見ないでくれ…！







「そういえば、烏野のエースって誰なんですか？旭さんって？」





翔ちゃんの純粋な疑問に、夕は顔を険しくしてその旭さんが烏野のエースだと伝える。


また爆発しないか不安だったが、静かに答える姿に安心したのだった。







『…さっ、潔子先輩！ここは任せて早く片付けしちゃいましょ！』


「そうだね。……かっこいいと思うけどな、Aの異名」


『潔子せんぱい！？えっ、う……ずるいです！！』

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