本能で動く系 ページ48
・
「なっ、A！？すまん！！泣かせるつもりはなかった！！」
『っ泣いてない！！』
「んなっ！！」
「レシーブ教えてくださ…A先輩！！？」
『泣いてないってば！！大丈夫だから続けて！！』
2人でワタワタしていると、後ろから翔ちゃんが駆け寄ってきた。
未だに心配そうな視線を向けてくる2人だけど、手で促して話を進める。
「に、ニシヤさんリベロですよね！？守備専門の…」
「ニシノヤだ。なんで俺がリベロだと思う？小せぇからか？」
「あっすみませ……いや、レシーブ上手いから。
だってリベロは小さいからじゃなくてレシーブが上手いからやれるポジションでしょ？っあ、ですよね！？」
「……わかってるじゃねぇか」
「それにキャプテンが守護神って言ってたし！」
翔ちゃんの言葉に嬉しいのを隠すような表情をする夕。
そして続けられたワードに悶えていた。
「っチクショー大地さんめｪｪｴｴｴｴ！！」
「……俺、まだレシーブ下手くそで…バレーで1番大事なとこなのに……」
そこで日向は思い出す。
澤村とAに言われた、あの魔法の言葉を。
「だから、レシーブ教えてください！西谷"先輩"！！！」
龍と同じく、"先輩"という言葉に弱いだろうと思っていた。
想像通り衝撃を受けたようによろけると、翔ちゃんにレシーブを教えるために戻ると決めたらしい。
『ほんとに？』
「っおう！！悪かった！Aを泣かしてしまうだなんて….…！俺はどう詫びればいい！？」
『っだから泣いてないってば！！！』
もう黙れ！！と潔子先輩の待つ女子更衣室に走り去るA。
恥ずかしさで真っ赤になっているのを見た2人と覗き見ていた烏野バレー部は、反応は違えどときめいていたのだった。
○
「だからよー、お前らよー。
"サッ"といって"スッ"とやって"ポンッ"だよ」
その後、体育館では1年にレシーブを教える夕がいた。
とはいっても擬音ばかりでうまく伝わっていないけど。
「ダメだ…本能で動く系の奴は何言ってるかさっぱりわからん」
「そうスか？俺はなんとなくわかりましたけど」
『影山も同類だしね』
「おう、お前が説明する時も周りは何言ってるかわかってないからな！」
「え？」
心底驚いている影山にすこし笑いつつ、月島山口の長身コンビに絡んでいる夕の背中を叩いて止める。
そろそろ言語化してあげないと可哀想だ。
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れおすけ(プロフ) - ライチさん» 嬉しいコメントありがとうございます！また岩ちゃんとの両片想いを楽しんでください☺️ (9月11日 18時) (
レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ライチ(プロフ) - コメント失礼します!!思わず一気読みしたのですが途中、『仁科ちゃんと岩ちゃんもう付き合えよ!!!』って夜中なのに思わず叫びそうになっちゃいました...ww続き楽しみにしています!! (9月8日 1時) (レス) id: b468f3d3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおすけ | 作成日時：2023年8月5日 2時
