*156* ページ9
−広臣side
隆二から聞かされた話は…
とても信じがたい事実だった。
広臣「まどかちゃんが…DVの被害者…?」
…心がついていかない。
俺にとって、まどかちゃんも大切な友達の一人。
そんな彼女が他人に、しかも男に傷つけられていることを思うと…
怒りがこみ上げる。
男の力には到底敵うはずのない、か弱い女性を殴るなんて…。
(…どういう神経してんだよ!)
隆二「あいつ…ずっと一人で耐えてたみたいでさ…」
昔から、いろんな相談事を持ちかけてきた彼女。
この件を唯一、俺に相談できなかったのは…
『元カレの親友だから』というのがあるのだろう、きっと。
隆二「…なぁ、臣。お前ならどうする…?」
…まっすぐな瞳でヤツが訊ねる。
広臣「俺なら……」
言葉が出てこない…。
彼女を想うヤツの気持ちは本物だった。
でも今は『A』という存在がいて…
ヤツはAのことも一途に想ってる。
大切な二人だからこそ放っておくことなどできず、
離すこともできない。
そんなヤツの気持ちもわからなくはないから…
隆二「このままじゃ…ただの二股野郎だな、俺(笑)。最低…」
…胸が痛い。
隆二「…Aには、近々俺からきちんと話すよ。このまま不安にさせておくわけにはいかないし…。だからそれまで、お前がAのこと守ってやって。俺の代わりに(^^)」
‘俺の代わりに’
…どういう意味だろう…。
わけもわからぬまま、
広臣「…わかった」
そう答える。
隆二「お前がいてくれて心強いよ、ほんと(笑)。…じゃあ仕事戻るから」
そう告げて去っていく背中を見届けながら…
またもや、俺の心はAでいっぱいになった。
291人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Hiromi(プロフ) - 5も楽しみにしてます♪ (2015年1月12日 21時) (レス) id: a5d103da5c (このIDを非表示/違反報告)
Risa(プロフ) - ゆなさん» ご丁寧に返信ありがとうございます!なんなんですかね〜!(笑)なにがNGなの!?って感じなんですけど(-.-)裏小説じゃないのにフラグ立てるのも嫌なので、文章消してフラグ外します(笑)。読んでもらえなくなるのは嫌なので…。レスありがとうございました! (2015年1月3日 22時) (レス) id: e7a29ba116 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 私が経験したNGワードは監きんとか自さつリスとカット、後は18禁のHワードじゃないでしょうか?しぬという漢字はどうだっただろ…見にくくてささみません。NGワードはコメントも無理みたいで (2015年1月1日 22時) (レス) id: d6eeececcd (このIDを非表示/違反報告)
Risa(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます♪臣くん、遂に爆発しちゃいましたよ(笑)。私も書いてて胸が痛いです(T_T)これからも応援よろしくお願いしますね☆ (2014年12月30日 19時) (レス) id: 5763bcfbd0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 臣くんの緊張が伝わってきてなんだかこっちまで不安になってきました(゜ロ゜どんな展開でも更新待ってますね(*´-`) (2014年12月30日 16時) (レス) id: d6eeececcd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Risa | 作成日時:2014年9月15日 12時