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「確かに…指輪はしてたけど、
特に相手のことも話してなかったな。
あまり自分のことを話す人じゃないしね」

「小林先生ってよく瑞沢先生と話してるよね?
瑞沢先生が話すの小林先生くらいだから…」


「アレは私が一方的に話しかけてるだけよ。
仕事が終わったらすぐに帰っちゃうし…」



そう口にする小林先生は少し残念そうに苦笑していた。
全校集会や遠足ではよく二人で会話していたから
てっきり仲が良いとばかり思っていたのだ。




「あ、でもこないだ珍しく瑞沢先生から
話しかけてきてくれたの!」

「なんて言ったの?瑞沢先生」

「少し元気がなかったように見えたわ…たしか
"小林先生は結婚願望ありますか"って」



『え?い、いまお付き合いしてる人と?
うーん…もし彼がそういう願望を
持っていたら私も少し考えちゃいますね』

『……そうですか』



多分安室さんと再会した後、
小林先生に聞いたのだろう。




「ますます気になります…」

「もう直接聞いた方が早ぇんじゃねーか?」



結局小林先生から得られた情報はそのくらいで、
学校を後にした少年探偵団は頭を悩ませる。
ちなみに灰原は博士の夕飯を作りに帰宅した。

「諦めてサッカーでもしようぜ」と
事を逸らそうとすれば、不意に
歩美ちゃんがぱあっと顔を綻ばせた。



「あっ!安室さんだー!」




(………はっ!!?)



「こんにちは。君達もう学校は終わっただろう?
こんな所で何してるんだい?」



当事者その2である。和やかな微笑みを含んだ
安室さんがしゃがんで視線を合わせてくれた。
だが俺の心境は和やかどころではない。



「調査してんだぜ!」

「調査?」

「あーっ!安室さん、今日小五郎のおじさんが
夕飯ポアロで食べるって言ってたよ!
僕もそろそろ帰るから一緒に行こう!」



まさか子供達が探っている人物が
自分だとは思わないだろう、無理矢理元太たちに
別れを切り出して安室さんの手を引っ張った。


「コナンくんまたあしたねー!」「僕達も
そろそろ帰りましょうか」なんて声に見送られる中、
視線を感じて手を引いてた彼を見上げる。




「……そういえば、彼女は
帝丹小学校に務めていたな」

「アイツらに気付かれないよう
ネックレスは外しといた方がいいかもよ」




調査内容を察した彼に
小言を含めたアドバイスをすれば、片方の口角を
持ち上げて「外す気はないよ」と笑った。

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てな(プロフ) - まゆさん» わーありがとうございます!気づくの遅くなってすみません…!感動していただき嬉しみです(´∇`) (2019年3月10日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます^_^面白かったです^_^最後は、すごく感動しました!これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月7日 14時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - かずささん» ありがとうございます!結構端折ってた部分もあったので過去エピソードとか結婚後のお話を時間があったら書いてみたい!!と思ってます(゜▽゜) (2019年2月1日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - れいさん» ぴえありがとうございます〜!50話を超えてしまったので気が向いたら続編を作ってみたいなとか思っております… (2019年2月1日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 私も結婚後の生活の話が読みたいです!できるならお願します! (2019年2月1日 22時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2019年1月20日 0時

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