【安室透】離婚した元夫と再会しました【降谷零】

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｢う〜ん…やっぱり気になりますねえ｣

｢でしょでしょ！｣

｢じゃあ調べてみよーぜ！｣



あれから一週間が過ぎた。

｢先生の結婚相手！！｣と声を揃えた三人に
またも引き攣った笑いが零れる。
おめーら忘れてっけど、離婚してるからな？



｢ねえ、言っといた方がいいんじゃない？
ポアロでJKから大人気の安室さんだって｣

｢んなこと言ったらポアロに
直撃取材しに行くかも分からねえだろ…｣



安室さんが組織の幹部バーボンと判明し、
そして組織に潜入している公安警察の機密捜査官
降谷零だということも分かった。


彼がバツイチと聞いて、一番親身になってたのは
小五郎のおっちゃんだろう。経験ゆえに。


彼が先生と再会してからしばらく経った今。

安室さんは何事も無かったように
俺たちに接している。勿論ネックレスに
何が通されているかなんて聞かなくても分かっていた。


虫除けなら薬指に堂々とつければいい、
その逆なら離婚した相手との結婚指輪なんて
質屋にでも売るはずだ。




(もしかして…安室さんはまだ)



｢そうと決まれば早速聞き込みから始めましょう！｣

｢は？ちょっ、お前ら…！｣

｢瑞沢先生って小林先生と仲良しだったよね？｣

｢んじゃ小林先生に決まりだなー！！｣



垣間見えた可能性にうんうんと頭を悩ましていたら、
いつの間にか歩美や光彦元太やらが
職員室に駆け込んでいった。

相変わらず後先考えない好奇心旺盛な子供達だ。



｢小林先生、いいですか？これから言うことは
全て瑞沢先生にはご内密に…｣

｢絶対言わないでね！｣

｢後で怒られちまうからよ｣



(オイオイ……口止めまで)



突然の聞き込みに小林先生が戸惑った顔を浮かべる。


確かに瑞沢先生といえば喧嘩をした生徒達に
冷酷な態度で叱っていた時もあっただろうが、
決して間違ったことは言っていなかった。

たとえ生徒に嫌われても構わない、そんな姿勢で
真っ直ぐに正しいことを教えていた。

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