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*
｢僕、二人の馴れ初めとか聞いてみたいなぁ！｣
僕の好物であるセロリが数本入っている
紙袋をロッカーにしまい終えると、
頬杖をつきながら子供特有の
幼い笑顔を含んだコナン君が、
カウンターを挟んでそう強請ってきた。
元太くん達が帰り、珍しく閉店間際まで居座った
彼の目論見は恐らくコレだったのだろう。
｢子供はもう寝る時間だろう？
早く帰った方がいいんじゃないかな｣
｢大丈夫、安室さんとお話してから帰るって
蘭姉ちゃんに言っといたから…｣
｢………まったく｣
｢先生には内緒にしとくから安心して！｣
黙秘してもいいのだが、興味深そうに
話を聞きたがるコナン君を
見てるとそうも行きづらい。
梓さんやマスターはもう帰ったし、
客もコナン君が最後だ。
(懐かしいな……)
今でも頭に浮かぶ、恋に落ちた瞬間。
｢最初に出会ったのはｰｰｰｰｰｰｰｰ｣
遠い過去の彼女との思い出は、僕にとって
いつまでも色褪せないものだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
｢あら零くん。来週から零くんと
同じ学校に転入してくる子よ、仲良くしてあげてね｣
自身の初恋の人であったエレーナ先生に
別れを告げられ、少し落ち込んでいた頃。
春休みに用事があったため職員室に訪れたのだ。
そこで見知らぬ同い年の女の子を見つけて、
思わず食い入るように凝視していたら
そばに居た先生に声をかけられた。
｢へぇ…｣
｢……｣
色白で綺麗な顔立ちをしていた。
ふわふわと跳ねていた髪の毛が柔らかそうで、
少しだけ頬に熱が集まった。
取り敢えず挨拶をしてみよう、と
思って口を開きかけた。ｰｰｰｰのだが。
｢え、…っ、おい！｣
するりと横を通り過ぎられ、
僕の顔も見ないまま下を向いた彼女は
職員室から出て行ってしまった。
｢ご、ごめんね零くん。あの子はちょっと
わけがあって…人見知りが激しいの。許してあげて｣
先生が必死にフォローを入れるも
心も体も未発達な僕は、当然理解が出来ず
名前も知らない彼女を好きにはなれなかった。
(生意気な奴……)
ふん、と不貞腐れたようにそっぽを向いた。
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てな(プロフ) - まゆさん» わーありがとうございます！気づくの遅くなってすみません…！感動していただき嬉しみです(´∇｀) (2019年3月10日 22時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます^_^面白かったです^_^最後は、すごく感動しました！これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月7日 14時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - かずささん» ありがとうございます！結構端折ってた部分もあったので過去エピソードとか結婚後のお話を時間があったら書いてみたい！！と思ってます(゜▽゜) (2019年2月1日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - れいさん» ぴえありがとうございます〜！50話を超えてしまったので気が向いたら続編を作ってみたいなとか思っております… (2019年2月1日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 私も結婚後の生活の話が読みたいです！できるならお願します！ (2019年2月1日 22時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2019年1月20日 0時
