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you side



「ーーーーーーー……」


何故か身体が重くて、真っ暗だった窓の向こうは
青空が広がっていた。小鳥のさえずりに
目が冴えてがばりと起き上がれば、




『昨日は手当ありがとう。一応風邪薬を
飲ませたから熱は下がってると思う、
仕事に行くなら無理はしないように。 0』



ゼロは彼のサインに間違いない。

テーブの上に乗っていた薄っぺらい書き置きに
目をやってから、しっかりと首元まで
かけられていた布団をぎこちなく撫でた。




「………無理をするのは、貴方の方なのにね…」





額に貼られた冷えピタ、書き置きの隣には
ラップがかけられた林檎の皿が置いてある。
ぶっ倒れた私をベッドに寝かしてくれたのも彼だろう。


熟睡してすっかり冷めた熱を測り終え
ベッドから立ち上がった頃に、ふと気付いた。





「…」



昨日は着替えをしないまま
意識をなくしたはずだったが、

今日の所は怪我をしているにも関わらず
看病してくれた事に免じて目を瞑ろう。





鏡に映るスウェットを着た自分が
小さくため息をついた。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


Furuya side



「ーーーー…安室さん!!」





「っ、!は、はい」

「もお、また歩美の話聞いてなかったでしょ!」

「どこか具合でも悪いんですか?」

「風邪引いた時はうな重がいいんだぞ!」



うな重…?とコナン君が呆れた顔で笑った。

ポアロで少年探偵団の皆と楽しく
談笑していたのだが、どうやら考え事を
している間に自分へ話が振られていたようだ。




(………参ったな…頭から離れない)




昨晩。高熱でうなされている彼女の服を脱がせて
罪悪感や悶々とした気持ちに浸っていたところで。



ふと、乱れた吐息混じりに聞こえた
その言葉に目を見張った。








.









『ーーーー…おかあ、……さん…?』






(まさか、……君は)







「あっ、瑞沢先生だー!!」



「……はっ?」



自分でも驚くほど呆気に取られた声が飛び出て、
「ホントだ!」と騒ぐ子供達が向ける先を振り返れば。




(……なんでここに)




恐らく彼女のことだから仕事は行ったのだろう。


だがしかし。まさか、しっかりとマスクを着けて
僕が働く喫茶店に訪れるなんて思いもしなかったのだ。

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てな(プロフ) - まゆさん» わーありがとうございます!気づくの遅くなってすみません…!感動していただき嬉しみです(´∇`) (2019年3月10日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます^_^面白かったです^_^最後は、すごく感動しました!これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月7日 14時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - かずささん» ありがとうございます!結構端折ってた部分もあったので過去エピソードとか結婚後のお話を時間があったら書いてみたい!!と思ってます(゜▽゜) (2019年2月1日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - れいさん» ぴえありがとうございます〜!50話を超えてしまったので気が向いたら続編を作ってみたいなとか思っております… (2019年2月1日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 私も結婚後の生活の話が読みたいです!できるならお願します! (2019年2月1日 22時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2019年1月20日 0時

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