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「………ん…?」
背中に硬いものが、と思ったら木の幹だった
一体なんで、と思ったが
それはすぐに解決された
「……」
最後に見えた、例の白い女の子
女の子は包帯を巻いていた
俺の腕の出血を止めていたのであろう
「起きたんですね」
真っ白な女の子は小さな口を開いて
俺に話し掛けた
「…悪い」
少し起き上がり少女に目を向ける
目に付くのは白い髪と
左目があるであろう所につけられた眼帯
整っている顔のパーツ
小さな顔に小さな手
まだ幼いが、夕日に照らされたその顔は
とても美しい、と感じられた
「出血がひどかったから…
とりあえず消毒をしといた、ので」
不安そうに俺を見上げる彼女はそう言った
そりゃ不安か
空から突然男が降ってきたら、と
密かに自己嫌悪に陥る
まあ敵ではないか、と分析したところで
どっと疲れが出た
昨日から寝てなかった…
ようやく思い出した
安心からか、すぐにまた眠気がやってくる
真っ白な女の子が何かを言っていたが、
それを聞くことなく眠りについた
「…」
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作成日時:2018年3月18日 20時