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おいこら待てェ!!!
またやりやがったな



などと大人達が大声を上げて
彼を追いかける





残された住人は口々に言う



「また例の…めんどくせぇ」


「文句を言うったって文句を言う親もいねぇ!」


「本当迷惑よね」








わたしは彼を陰ながら追いかけていた
暇つぶしには丁度いい

すると



「……俺には全部見えてんだぜ!!
そこに隠れている奴!出て来いってばよ!」







驚いた

私の気配を察知したのか、

と感心したのもつかの間




「………みてぇなのいつか言ってみてぇな〜…」









ただの一人遊びだったらしい
なんだこの馬鹿面は、と肩を落とす





こんな小さいガキ、といっても私と同い年だけど



本当に九尾の人柱力なのだろうか




「………………ねえ」









「……!…」









振り向くと、そこには桜色の髪をした
わたしより少し、小さい女の子が立っている









「さっきから何してるの?」









馬鹿面に夢中になりすぎた、と一人反省する






「……べつに」









「ねえ、あなたも木の葉に住んでるの?」









「…………は?」









なんで、こんなにつっかかってくるんだ
ほぼ不審者のようなものなのに


「わたし、サクラ
あなたは?」









花のような笑顔で彼女は答えた
さて、どうしようか

と悩んでいるところに







「あっサクラちゃん!」






人柱力が、サクラに近づいた
そして私を一瞥し




「誰だってば?」








サクラが意気揚々と答える








「見ない顔だと思って
声をかけたの
って……
なんであんたが混ざってくんのよバカナルト!!」



どごん、と音がなりそうな勢いで
ナルトと呼ばれた人柱力の頭が叩かれる







「っいってぇぇ!!
ひどいってばよサクラちゃん………」






サクラはふん、と澄ました顔でまた
私の顔をじろり、と入念に見ている







「……やっぱり見たことない
違う里からきたの?」





あなたの隣の人柱力を狙う集団からきました
なんて言えるわけもなく







「………関係ない」








そう言って屋根に飛び移り、
1度アジトに戻るために走った








「あっ、!待つってばよ!
怪しいヤツめ!」





「ちょっと、コラ、ナルトー!!」







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作成日時:2018年3月18日 20時

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