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リーダーの命令は絶対だ、
とため息をつきながら私に言い放った
イタチを睨み
アジトに戻る




勿論あのバカも一緒だ
奴もいまはわたしたちとおなじ
暁のマントを着用している



背中に視線を感じる
多分デイダラがわたしを睨みでもしているのだろう






「サソリ様と組むからには
あんなバカみたいな振る舞いをやめて」







「あァ!!?」







全くうるさい奴だ
というかうるさいしかイメージがない

友達出来てよかったじゃねぇか
とサソリ様は呑気に言う


サソリ様はもはや諦めている様子だ




「Aのサソリバカはいつになったら治るのか…」








顳かみを押さえてイタチが言う
わたしにとってサソリ様がすべてなのだから
しょうがない








「俺は案外気分がいいぜ」





珍しく上機嫌のようだ




「………はぁ」







「オイラの顔見てため息とは
いい度胸じゃねえか」








言っておくがなァ
とわたしの頬を乱暴に彼が掴む

その時点でわたしの沸点を越しているのだが








「お前みたいなクソガキに
オイラの芸術性はわかるわけねぇ!!」






「わかりたくもないそんなの」









そろそろ限界だ

イタチがデイダラのいまにも
殴りかかってきそうな形相を見て
さすがに止めなければ、と動きはじめたとき






両手のそれぞれの指

10本の指を咄嗟に動かした









「…………っ…!」









ギチ、ギギ…という音が微かに聞こえる









「わたしよりも弱い分際で
バカなことほざかないで」









サソリ様との修行では
サソリ様のチャクラ糸をリスペクトした
ワイヤー術を磨いていた




普段手袋をしているわたしは
その指に極細のワイヤーを仕込んでいる

おそらく首に巻き付けたところで
奴の命を簡単に奪うことも出来るだろう








あっという間に拘束をされたデイダラは
相当悔しそうに唇を噛んでいる


両手も拘束させたから、
爆発物を作ることもままならない









「………A」









サソリ様が諌めるようにわたしに言う
すこし不服だが
これでコイツも充分懲りただろう







大人しく拘束を取る









「……クソガキ…!」






………前言撤回だ





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作成日時:2018年3月18日 20時

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