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77話 ページ37

「俺と勝負しろ」


太刀川さん達とランク戦をしに向かっている途中だった。三輪が立ちはだかり、私にそう言ったのだった。


「三輪、俺が先約だぞ?」


「今すぐやらせてください」


何を言っているんだこいつは…先約無視して先にやれと?私は別にいいけど、太刀川さんに失礼ではないか?


「…はあ。いいぜ。日高、後で20本勝負な」


「20本!?予定の2倍に増えてるんですけど!?ってか、何故私に代償を!?私が三輪と戦うことにデメリットしかないんですけど!」


「後で飯を奢る」


「やります」


一瞬で掌返しである。出水もため息をついて呆れているが、知るか。貯金がもう底を突きそうなんです。


「10本勝負でいいか?」


「何でも」


こうして何故か三輪と戦うことになったのであった。


****


「…おいおい、何だこの結果は」


「私に聞かないでください」


結果、10-0で私の勝利。あまりの事態に周りも騒然としていた。どうやら見られていたらしい。


「三輪先輩不調か?」


「じゃなきゃ、B級に上がりたてのやつにここまで負けるわけがないだろ…」


「この前、ノロになったって聞いたぜ。病み上がりだからじゃね?」


マジでノロという話が広まっているのか。まあ、思惑通りだからいいけどさ。…まあ、随分注目されてしまった。今まで隊への勧誘の声は聞かないように徹底的に、主にA級を使って人と避けてきたけど、これは不可避かな。


「お前が使ったのは?」


「弧月とシールドだけです」


「他は?」


「装備はしてありますが、使ってません」


旋空は扱ったことがないので、いきなり実戦で使えるわけがなかったのでシスも元々入れていなかった。残りは扱ったことのある射手(シューター)用のトリガーだったが、使う必要すらなかった。


「…あれでA級ですか?他のA級の人に比べて初動や反射神経も含めて全てがかなり遅く感じましたけど」


「こっちから見てもそれは思った」


「あいつ、どうしたんだ?」


太刀川さんと出水が言うあたり、やはりそうなのだろう。一方三輪は項垂れていた。…本気でいかない方が良かったかな。


「よし、次は俺とだ!来い!」


「え、ちょ、あいつ放置!?」



三輪は放置されて、私は太刀川さんと対戦することになったのだった…

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設定タグ:ワールドトリガー , ワートリ , 三輪秀次   
作品ジャンル:恋愛
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葉月(プロフ) - 青い夕日さん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2020年5月8日 0時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
青い夕日 - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月7日 20時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 侑華さん» ありがとうございます!頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年4月11日 22時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
侑華(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。大変かもしれませんが更新頑張ってください!楽しみにしています。 (2020年4月11日 11時) (レス) id: 4a19e93e40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/  
作成日時:2020年4月4日 0時

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