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78話 ページ38

「はあ…はあ…もう…精神が疲れた…」


「結果はどうだった?」


「5-15で太刀川さんの勝ち」


私は射手(シューター)用トリガーを補助として駆使し、後は弧月でといった感じだった。戦闘での剣の技術は経験もあって、太刀川さんの方が上だけど、総合的にはちょっと差を詰められたようだ。


「行くぞ」


唐突に割り込んできたのは三輪だった。今まで待っていたらしい。確かに時間帯も昼食には良い頃か少し遅いくらいだ。


「えーと、あのう…」


「おれらこれから防衛任務だから、行ってらー」


一緒に行こうぜと助けを求めたが、ダメでした。話しかけられそうな人は周囲には皆無。あ、ダメだこりゃ。これ2人でご飯ルートですね。お疲れ様でした。


「何か食べたいものでもあるか?」


「ないです。ご自由にどうぞ。…あ、行かないと思いますけど焼肉だけはご遠慮します」


同い年なのに何故か敬語である。非常にやりにくいため、異様に緊張して顔を見れない。


「着いたぞ」


いつの間にか、お店に着いていたらしい。色んなことで頭がいっぱいだったせいか、あっという間に感じた。


「…蕎麦屋?そういえばざる蕎麦が好物だっけ?はっきりと覚えてないけど」


「…チッ」


舌打ちして、無視されてしまった。…余計なことを言ったようだ。やはり関わりにくい。どうやって話せと?


「いらっしゃいませ。ご注文は如何されますか?」


「ざる蕎麦2つで」


勝手に決められてしまった。まあ、奢ってもらうんだから文句は言わないけどさ。訊けよ、おい。一番安いのならそれでいいけど、せめて何か一言言え。…三輪ってこんなに腹立たしい奴だったのか。


「…」


無言。向こうも何も言わないし、言える雰囲気じゃない。私が近界民(ネイバー)だと思っているから関わりたくないのもあるかもしれない。…三輪ってここまで近界民(ネイバー)を避けていたか?本編での遊真の時はここまで酷くなかったはずだ。


「お待たせしました」


ざる蕎麦が届いて、食べ始めるけどこの空気の重さのせいで味がほとんどしない。流石に全く話さないのは精神が保たない。


「…大丈夫?寝不足みたいだけど」


「…」


無視ぃ!?せめて何か言えよ!黙れと言われるのも嫌だけどさあ、返事ないのは流石に焦るんですけど!?


「…ん?」



微妙に違和感を覚えた。

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設定タグ:ワールドトリガー , ワートリ , 三輪秀次   
作品ジャンル:恋愛
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葉月(プロフ) - 青い夕日さん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2020年5月8日 0時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
青い夕日 - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月7日 20時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 侑華さん» ありがとうございます!頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年4月11日 22時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
侑華(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。大変かもしれませんが更新頑張ってください!楽しみにしています。 (2020年4月11日 11時) (レス) id: 4a19e93e40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/  
作成日時:2020年4月4日 0時

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