1日目 ページ1
幸せが崩れるのは一瞬だ。だって、僕は今とてつもなく不安でたまらないのだから
母が亡くなって、父は別の人のところへ行って、継母とは折り合いが悪くて…
だから、僕は母方の叔父、寂雷叔父さんのところに引き取られた。シンジュク、ていうところで、都会だ
「ここはもう君の家だ。好きに使いなさい」
身長がとても高い叔父は、目線を合わせるために屈み込み、そして優しく頭を撫でた。コクリと頷くと、安心したように微笑みお茶を出してくれた。
「私は仕事が忙しくて、家を開けることが多いんだ。1人で留守番はしたことがあるかい?」
「うん、できるよ」
そうは言っても、叔父の不安は拭えないようだった。それとそうだ。小学六年生の子供が家で1人で留守番など危ないに決まっている
「やっぱり、叔父さんのお友達を呼ぼうか」
「うん」
そんな会話をしながら、買ってきた夕食を2人で開ける、叔父は申し訳なさそうに笑った
「すまない…お恥ずかしい話、自炊ができなくてね…」
35歳といえど、こんな美形がなぜ独り身なのか謎であったが、叔父の好意に甘えた。いつかは、ここから出て一人暮らししなければ、と考えると、子供ながらに肩に重しが乗っかった。
「ふふっ」
「?」
目の前でご飯を黙々と食べるAを見て、ついつい頬がほころぶ
「たくさん食べなさい」
そう言いながら自分の分をお皿に盛る
「うん…」
満更でもないのだが…
食べきれない
532人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キツネ(プロフ) - 先生の一人称って確か「私」だった気がします! (2018年12月5日 8時) (レス) id: d9dc0794de (このIDを非表示/違反報告)
あみゅ(プロフ) - もうもう最高の小説です!!これからも頑張ってください!! (2018年12月4日 15時) (レス) id: 32b3f29cf2 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぶ - 関連作品の項目に出ていて気になって読んでみたのですがとても面白かったです!これからも頑張ってください!! (2018年12月3日 17時) (レス) id: 45b49dcaaa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ