子供でいたかった【ヒプマイ】 (ページ20)

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便利屋ページ20

「…」

スーツを着て、髪をオールバックに固める、スーツのポケットにはカメラとレコーダー、そしてメモ帳

荷物は少なくしたい派、無駄な争いは面倒なので、危ない橋は渡らない

ハマから流通した薬、足取りからして東京に入り込み、バラバラに散らばって販売していると見られる

候補はいくつかある、極道やってんのに、ポリとの繋がり持ってる私は、結構嫌われていたりする、光栄だね

「…イケブクロにまでとは…兄さん、相当な物見落としたな」

バイクを停め、販売されていると思われる夜中の公園に入る

「へへっ…」

「…調子に乗りやがって」

3度目もあるとは、世間は狭い、私に電流を喰らわせた奴等も薬取引に関わっているらしい、粗方、売り子だな、高校生が金欲しさによく分からず引き受けるのは珍しく無い

カメラでその現場を映す。顔さえ割れればなんとかなるし

「イケブクロ、と…」

シンジュク、トウキョウ…人が多くて集まるところに集中している、でも、どれも売り子、本体に近づくことは難しい、こんな雑魚を待ってるんじゃ無い…！もっと上の人間の証拠を突き出さないと…！

「今日も頼んだよ」

「うーっす」

「っ！！」

よしきた！本部の人間が売り子と接触！！茶封筒と現金を渡す現場ゲット！後は、彼奴を追えば…！

「何やってんだ？」

「っ！？
バカッ…！！」

タイミングが悪いことに、このイケブクロの顔、二郎様がこの現場を発見、すこぶるタイミングが悪い、相手は大人だ。不良の二郎が勝てる相手では無い…！

「現場、見られちゃったね…」

大人が二郎に近づく、どうする、出る？いや、僕が出たところで何も変わらない…！バレたらこの仕事の成功率はガタ落ち…それか、現行犯で通報してしまえば…？でも、アイツだって捨て雑魚かもしれない…！