子供でいたかった【ヒプマイ】 (ページ1)

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女優ページ1

「すみません、兄を出してはいただけないでしょうか…」

夕方の6時ごろ、ショートボブの可愛らしい女の子がハマの警察署を訪れる

学生らしく、ブレザーを着ており、どこか、見たことのあるような面影を持っていた。

「はぁ…お兄さんの名前は？」

「お！Aちゃん！入間巡査部長だな、ちょっと待ってろ？」

新人は彼女のことを知らなかったようだが、ベテランと見られる方は彼女が誰なのかすぐにわかったようだ。

「先輩、あの子は一体…？」

こっそりと新人が彼女のことを先輩に尋ねる、先輩は快く後輩に教えた。

「あの子は入間銃兎巡査部長の妹さんのAちゃんだ。」

「へぇー…」

あの厳しく真面目な彼の妹にしてはとても人当たりが良さそうな女の子だった。レモンの妹がモモとは…

「顔、ちゃんと覚えとけよ、彼女よくお兄さんを訪ねてここに来るんだ。
お弁当届けに来たりとか、たまに忘れ物も持ってくるから」

「しっかりした子なんですね」

自分の高校生の時と比べて感心する、いいお嫁さんになるだろう

「Aちゃん、お兄さんはいつもの部屋で待ってるから」

「はい、ありがとうございます」

そう言って待合室に入る、しっかりした子ではたまた感心した。

「で？例の件は？」

「どーぞ」

制定の鞄から茶封筒を兄に渡す。近くのチンピラの調査書である

「ほーう…我が妹ながら立派な仕事っぷりだ」

「お兄様が"優秀な警察官"だからね？」

可愛らしい顔をひどく歪ませ、とてもゲスい表情を浮かべる、その顔は兄、銃兎の本性をチラつかせる

「報酬は…んー…そうだなぁ…

あ！今度の週末、イケブクロにあるサンシャイン水族館！連れてってよ」

親に遊びに連れてって？と頼む時のように無邪気におねだりをする、だが、銃兎はというとため息をしてメガネをグイッと上げた

「ダメだ。」

「どうして？」

むっ、と兄を睨む、久しぶりに可愛ーくおねだりしたつもりだ。まぁ、最初から兄に通用するとは思ってはいなかったが…

「…仕事に決まってるだろ、学生みてぇに国の役人は暇じゃねぇんだよ」

「ふーん…」

どーせ、それだけじゃないくせに