【佐々木琲世】【月山習】最近親しい佐々木さん【東京喰種】

19.めんどくせー ページ21

鳥の鳴き声が微かに聞こえる


私は、布団から這い出てゆっくりベットから降りた


『そういえば着替えないじゃん』


パジャマ代わりのものもないし、普段着もない


後でタタラさんに相談しよう、と結論付けた




扉を開けて、左右を見る


すると、向こうの方で煩い声が聞こえた

聞いたことのある声だ



私は、その方向にゆっくり歩を進めた



「ガギー！グゲー！走りに行くぞー！！」

「ガゴ」

「グガ」


煩い声の主へと辿り着いた


そこには、白スーツに身を包んだ金髪パンダメイクのナキがいた


私は、声をかけるのも面倒臭くて、曲がり角のところでそれを見る



ナキは、私がいる事に気付かないのだろうか



私は、踵をかえしてその場を去ろうとした


「ん？お前、誰だ！？」


一足遅くて、丁度走りに行こうとしたナキ達に見つかってしまった



『あ、久しぶり…？』



とりあえず、かける言葉が見つからずに私はそう言った



「久しぶりって、お前、どっかで会ったか？」



むむむ、と睨んで私を見つめるナキ


とりあえずあの台詞で思い出してくれないだろうか



『共同戦線』



「？何だそれ？」



はーい即答されました！！何だそれですって！！


私は馬鹿らしくなって大きくため息をついた



『お前、やっぱり馬鹿じゃない』



そう言ってその場から歩き去る私


ナキは、大きく首を傾げながら、ガギとグゲ(？)に話しかけていた

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