☆27話 ゞ ページ27
「あのさ、えーと…ジュン?」
「ッ、いきなり名前呼んでくるのやめてもらいません?心臓に悪いんですけど」
「え、それはごめん」
「…なんですかぁ?」
漣は少し間を置いて私の発言を待った。その機会をありがたく使わせてもらって、私は自分の意見を口にした
「あのさ…やっぱり、アイドルとプロデューサーってまずいと思うんだよね」
「……はい?」
「良く思わない人の方が多いし、反対されると思う。だから、その……」
「……あの、言ってる意味がわかんないんすけど」
「え?だ、だから……」
「そんなの百も承知です」
真面目な面持ちで私を真っ直ぐに見つめて喋ってくる漣。深い色をした目と視線を合わせると、金縛りにあったように身体を強ばらせてしまう
「そんなこと分かってますし、それを踏まえた上でAに告白させてもらいました」
「けどほら、さ、七種とか……」
「茨とかも見た感じ、自分だってやろうとしてたっぽいんで 多分反対はしないと思います」
「え、自分もやろうとしてたって何?」
「俺の口からは死んでも言いたくないので言いません」
「あ、そう…」
また自分のいいように解釈しそうになったけど、それはないだろうと頭に浮かんだ選択肢からは除外した。それも当たってたらガチで逆ハーみたいになってしまうからね、うんうん
そう1人で自己完結していると、漣は私が太ももに置いた手に自分の手を重ねる。少し冷たい手に、少し驚くけれど 今はそれどころじゃない
_逃げられない。そう、直感で感じた
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作者名:モモ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/
作成日時:2020年2月24日 11時