☆23話 貴方side ページ23
「……なんか、ごめん」
「まぁ事前にプロデュース科の女子生徒が2人いるっていうのは知ってたんで、そこまで驚かなかったんですけど第一印象が衝撃的すぎましたね」
「覚えてないんだよなぁ…」
そんなことあったのか、全然覚えてない。確かに羽風先輩に何度か追われていたことはあった。途中からあんずちゃんの方を本命にしたのか、夏の終わりぐらいにはもう追われなくなったから、その前ってことだ
「羽風先輩に追われたことはあるけど、記憶からほぼ抹消してるからなぁ…」
「まぁ それはいいんですよ。問題はそのあとだし」
「まじ?」
「まじです」
そういう漣はなんだが割と真剣な顔つきになり、あっ本題話に変わるのかな?と私は静かに話を聞くことにした
「第一印象があれだったもんで、次の日門の前で会った時から何となく話しかけたんすよ」
「あ、それは覚えてる。それからなんかたまたま
会うことが増えていつの間にか一緒に帰るよ
うになったやつよね」
「そうっすねぇ。今思うと、初めて廊下で会った時から ずっとアンタのことは気になってたんだと思いますよ」
「...?」
「いや、なんで首傾げてるんですか」
「ちょっと何言ってんのはわからない」
「まぁ鈍感ですもんね。分かってますよ」
「はぁ?喧嘩なら買いますけど」
「売りませんよぉ」
軽く私をあしらって、話が脱線することはなくすぐに軌道修正されて話の本題に話の流れを戻される
「関わってみれば思ったより強烈だし、けど なんやかんや一緒にいて楽しかったんすよ。Aはどうだったか知らねぇっすけど」
「…」
私も全部嫌だったわけじゃない。割と楽しかった記憶もある。けれど、今それを言うのはなんだが癪に障るので黙っておく。絶対言ってやらん
「でも、そう思い始めた頃に SSの影響で仕事が多くなってきたこともあって…なかなか一緒に帰ることも難しくなっちまって」
「でも、Aを送りたいし ギリギリ行けそうな日は早く仕事切り上げてぇ...って思いで仕事してたんですよ」
「えっ公私混同ダメでしょ、これ基本」
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作者名:モモ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/
作成日時:2020年2月24日 11時