太宰治の姉は天才です！

天才 2 ページ5

「いらっしゃい。」

探偵社員がゾロゾロとうずまきに入ってくる。そこにはパソコンと向き合いながら、珈琲を飲んでいる美少女...Aがいた。探偵社員には見向きもせず、カタカタと書類を仕上げていく。

「僕達以外のお客さんがいるのは初めてです...。」

敦がポカンとしながらAをみる。太宰はAを見て、食い入るように彼女を見る。そして、確信を持ったように頷く。その謎の行動に、

「どうかしましたか...？」

と、恐る恐る敦がきいた。すると、太宰は笑顔を貼り付け、

「秘密。」

と、言い、彼女を見つめる。いつもならすぐに心中の申し込みをする太宰がおかしい...。と思う国木田。

「はあ...。」

思わず出たと思われる溜息。そして、手元にあった珈琲に手を掛けるA。

「これで...うん。いいね...。」

と、独り言を言いながら、パソコンを見る。そして、机に顔を乗せる。すると、太宰は立ち上がり、Aの肩を叩く。ゆっくりと太宰の方へ顔を向けたAは彼を見た途端、わかりやすいように顔を歪ませた。まるで、会いたくなかったと言っているかのように。

「久しぶりだね...姉さん。」

彼女はその言葉をきき、盛大にため息をついた。

「はっはっはー！感動の再会だね！」

乱歩の笑い声がうずまきに響き渡った。

*:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・✽:.｡..｡.:+・ﾟ・
作者です！オリジナルフラグというものを外してなくてすいませんでしたぁ！！もう外しておきましたが...ご指摘ありがとうございました！
あと、すっごくシリアスになります。昨日考えてたらすっごくシリアスな展開になりました...。今のところなので変わるかもしれないですがそこのところご承知ください。

天才 4→←天才 1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す