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天才 29 ページ31

「そんなこと私が知るわけないじゃない。」

彼女はフッと笑みをこぼし、太宰の肩の上に手をのせる。

「"加藤家"には感謝している。けれど、それとこれとは話が別よ。」

美しい笑みを浮かべ彼女はその場を去っていった。その後ろ姿を太宰は険しい目つきで見つめる。太宰が何を思っているのかを知る者は誰もいない...。

「姉さん。私は貴女に許してもらわないといけないんだ。それがせめてもの懺悔なのだから。」

という太宰の悲痛な声は風によってかき消されていった...。

*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――

「町医者が何の用でしょうか?」

Aがやれやれといいたげに町医者を見る。すると、町医者は気にしてないと言いたげに微笑み、

「酷いなぁ。君に面白い話を持ってきてあげたのに。」

と、Aを冷ややかな目で見る。その横では金髪の美少女がその町医者を冷ややかな目で見ている。しかし、それに臆せず彼女はその目を見返した。

「森さん。私、貴方のこと信用している訳では無いのだけれど...。」

町医者?否、彼は横浜を動かしていると言っても過言ではない。ポートマフィアの首領、森鴎外である。だが、Aは未だに彼を町医者扱いするのだ。それは単純に町医者が馴染んでいるのか、それとも...。

「だが、私といつもそう言って話そうとしないじゃないか。太宰君を引き取った時からね。」

彼の言葉に彼女は一瞬固まった。が、すぐに口を開いた。

「そうね。でも、それも当然かしら。だって、私は貴方を信用しようとしてないもの。」

クスクスと笑いながら皮肉を言うA。そんな彼女の姿を見た森は諦めたようにその場を去った。

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ご久しぶりです...!占ツクのアプリを消してしまい、ログインできない状態だったのですが、パスワードを書いた紙を見つけることができましたので、活動の方再開したいと思います!これから、またよろしくお願いします!

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華萌(プロフ) - なみさん» ご指摘ありがとうございます!なおさせていただきました! (2018年5月30日 6時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)
なみ - 天才18で敦君と乱歩さんの会話で敦が厚になっていました。 (2018年5月29日 16時) (レス) id: cb663bc979 (このIDを非表示/違反報告)
華萌(プロフ) - #祭鼓*@harigaya mako*さん» 返事遅くなってすみません! ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2018年5月23日 6時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)
#祭鼓*@harigaya mako*(プロフ) - いつも、楽しく読ませて頂いております(*^-^*)テスト、頑張ってくださいq(^-^q)応援してます\(^o^)/ (2018年5月17日 23時) (レス) id: 509492d3f2 (このIDを非表示/違反報告)
華萌(プロフ) - ひなもちさん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2018年5月15日 17時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華萌 | 作成日時:2018年5月12日 21時

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