客室ある家の方が珍しいて ページ24
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何とか小さいサイズのズボンを灰崎くんからもぎ取って履く。
ちぇ〜っと、軽い残念そうな声を出した灰崎くんだが、スマホにはバッチリ写真が残されているようで満足気な顔をしている。
いや、消せよ。
盗撮だぞ。
食事も終え、食器洗いも終え、風呂も終えた私達が残りやることといえば…
灰崎「やるか」
『何を』
灰崎「そんなもんセッ((ゴンッ
痛ってぇ!」
『勉強な?
次言ったら頭じゃなくて下行くからな』
灰崎「…っす」
どうせ春休みの課題やってないんやろ?と言えば案の定殆ど終わっていない。
取り敢えず灰崎の教科書の単語にマーカーで線を引いてあげる。
写さしはせんけど、何処に書いてあるかは教えてあげることにしたウチは課題に取り掛かる灰崎の隣で次の課題に只管ペンを走らせた。
2時間くらいぶっ通しで机に向かった結果、無事課題は全て終わり、カバンにぶち込んで忘れ物の無い状態にした。
灰崎「くあ……ぁあ」
『おつかれ〜』
灰崎「マジで疲れたんだけど。
お前で癒させろ」
ナチュラルにウチの胸に手を伸ばしてくる灰崎の手を叩き落として、右手に握り拳を作ると「スマセン」と即座に謝った。
このやり取り何回やれば気が済むねん…。
ちょうどいい時間帯になったので、歯磨きをし、寝る準備をすることになった。
『ウチは何処で寝ればいいん?ここのソファ?』
灰崎「俺と一緒に寝るに決まってんだろ」
『は?』
灰崎「…客室あるからそこ使え」
『最初からそう言えや』
てか客室なんてあるん珍しっ…。
え、一軒家とか皆あるもんなん??
灰崎はお母さんと二人やから部屋が余ってんのかな…。
とりま有難く使わせて貰うことにして、アラームを朝ごはんを作る時間帯に設定し、ベッドに入って眠りについた。
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初心者です! - 更新頑張ってください!めっちゃ面白いです! (12月31日 19時) (レス) @page20 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年3月30日 0時