嘘っていうか、話の拡張っていうか ページ19
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廊下で話してたってのはまっさらな嘘やけど。
いや、橙野の性格やしどっかで話してても可笑しくなさそうやな。
赤司「廊下で…?」
『春休み入る前やけどな、橙野さんとお友達?かな。2人で話してるところの前を通った時にチラッと聞こえただけやけど。』
赤司「それ、本当かい??」
『ん〜…そう、聞こえたけどなウチには…もしかしたら妄想の中で付き合ってて、それを前提に話してたってこともあるかもしれんけど((』
赤司「そんなわけないだろ」
いや、あるんよ赤司。。
ヲタクにはよくあるめっちゃある。
特に2次元の推しなんて常に自分の彼ピだかんね??((
赤司「……わかった。ありがとう、
舞白はもう少し休んでるんだよ」
『おけ〜』
赤司は橙野の方へ歩いていき、ウチは1人汗を拭きながら壁にもたれる。
すると、少し離れた位置から灰崎が床を這いずってこちらに近付いてきた。
『なにしよん』
灰崎「足動かねぇんだよ」
『別にこっち来んでええやん』
灰崎「ドリンク寄越せ」
『桃井ちゃんに貰ってたやん、それは?』
灰崎「あ?こんなん空に決まってんだろ」
『え〜…ウチ口付けてんで』
灰崎「別に気にしねぇよ寄越せ」
灰崎は元気な手で、ウチの返事を待たずして勝手に飲んだ。
ゴクゴクゴクと、喉仏を上下に動かしながら喉奥にスポドリを流し込んでいく。
結局全部飲み干した灰崎は空になったボトルだけ返してきた。
いやいらんて。
灰崎「あーそうそう、シャトルランまえの約束覚えてんだろーな?」
『ゲッ……あー、うん。』
灰崎「お前今ゲッて言ったな。
残念俺の勝ちでーす」
『いやそもそもマネと選手が体力同じなわけないやん。』
灰崎「は?他の選手の遥か上の記録出してて何言ってんだお前」
『マジな顔やん』
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初心者です! - 更新頑張ってください!めっちゃ面白いです! (12月31日 19時) (レス) @page20 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年3月30日 0時