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とある唄 ページ35

少しスッキリした

主と話せてよかったと思う
実際、避けてたは避けてたし・・・


『・・・あなたの いない世界じゃ
どんな願いも 叶わないから・・・

燃え盛る業火の谷間が 待っていようと
守りたいのはあなた♪』


「パチパチパチ・・・」

『っ!

鶴?』

「流石!兄上だ!」

『いつの間に来たんだい?』


ずっと歌っていたからな・・・
気づかないのが普通だが
まぁ、良いか


「随分と湿っぽい歌を歌うんだな
その代わり、綺麗な歌声だったさ

奥まで聞こえてたぞ?
兄上の声、粟田口の部屋まで聞こえていたさ」


あなや、マジか・・・


『・・・恥ずかしいな
なんと言っていた?』

「綺麗な歌声だ・・・と、言っていたさ

って、どうしたんだ?兄上?(・∀・)」

『いや、何でもないさ・・・
湿っぽい歌だけど、聞いてもらえると
嬉しいものだね』

「だろ?驚きをお届けってな」


今、きっと私の顔は真っ赤だろうな・・・

とある唄の儚さ→←そんな事は思ってないさ



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作者名:伊織(元三日月) | 作成日時:2020年6月2日 21時

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