検索窓
今日:15 hit、昨日:5 hit、合計:23,407 hit

粟田口の兄 ページ15

『お邪魔しても構わないかい?』

「えぇ、勿論大丈夫ですよ
烏切殿」

『そんな堅苦しい呼び名はよしてくれたまえ
切永でいいよ

昔からこうだからね』

「そうなのですか・・・では、そうさせて頂きます」

『はい』

一期一振・・・粟田口の長男にあたる人物

対して
烏切国永・・・五条の長男

なかなか気が合うものだろうか・・・

「噂程度ですが、鶴丸殿とは正反対なのですな」

『お鶴とか・・・そうだろうね
鶴はヤンチャだけど私はヤンチャでは無いが、
驚きは好きですよ』

「やはり、少々似てはいますな

そしてやはり、長男だ」

『おや・・・お世辞はそこまで
君だって長男で沢山の弟達がいるだろう?

私には、お鶴と夫しか居ないからな』

「貴方にとって弟とは・・・何ですか?」

『私にとって・・・か

考えた事がなかったな
・・・ふむ、強いて言うならば

心強い者であり
分かち合える者であり
良き相棒であり
好敵手でもある』

「そうですか・・・

よく思うのです
弟とは何か・・・」

『・・・お主の思うようなもので良いのではないか
沢山の弟がお前を、一期一振を支えている

それで良いのではないか?』

「そうですね・・・
少し楽になりました

ありがとうございます」

粟田口の短刀→←宴



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:伊織(元三日月) | 作成日時:2020年6月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。