最強情報屋はヨコハマに拠点を移す様で【文豪ストレイドッグス】 (ページ6)

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情報提供4回目(あっすん) ページ6

ぐすぐすと泣き続けるローワンの頭を撫でる。
はぁ……結局悲しませちゃったなぁ。
僕は内心落ち込みながらローワンに同情する。
全く、不運な事もあるものだ。
よりによって依頼者の弟が拷問の最中に拷問室に辿り着いてしまうなんて……
僕もローワンと五感を共有していたからモロに見てしまったけれど組合よりも苛烈で恐ろしいものだった。
僕はあんまり拷問や暴力、血なんかは好きじゃない。
だから躊躇無く子供なんかにも拷問や暴力を振るう組合に嫌気がさして抜けた。
その事を不覚にも思い出してしまい顔をしかめながらも思考を切り替える。
とりあえず拷問の様子は酷かったけれどもその分収穫はあった。
そう思いつつ僕はローワンと共有していた時に聞いたポートマフィアの五大幹部の一人であり女傑の尾崎紅葉の言葉を思い出す。

「ふぅ、全く。久しぶりの鉄腸貫が現れたものじゃのう……三年前行方を眩ました太宰が居れば直ぐ口を割らせられるじゃろうに……全く、あの小僧は何処に行ったのじゃか」

そう居なくなった元最年少幹部であった太宰治を探している言葉を聞いた途端思い付いた。

太宰治の居場所と引き換えに彼を譲り貰えば良いのだと。

幸い情報が漏れ出た所が僕だとバレる心配は無い。
だって太宰治が今働いている場所。
武装探偵社とはお客の関係なのだから。
だから疑われる事は無いから大丈夫だろう。
そう僕は自分に言い聞かせながらポートマフィアに面会を求めるべく電話を掛けた。

ーーー
み、短い……取引の方は任せたぜ……