情報提供28回目(あっすん) ページ30
そんな事を僕が考えているとドス君が口を開いた。
「それでは自宅で。最近A君の家に行っていませんでしたし」
「何も面白いものなんて無いけどドス君がそう希望するなら良いよ」
僕はそう答えて拠点ではなく表で使っている家に帰るために道を歩き始めた。
因みに自宅には週二回程度しか帰らない。
理由は単純で仕事が多いと言うことと自宅と言えど名ばかりの質素な家具しか置いていないからだ。
……まぁ、時々パソコン使って異能力だけじゃ集められない情報とか集めてるけど。
すると後ろを歩いていたドス君が僕に尋ねてくる。
「そう言えば何ヵ月振りでしたっけ?」
「あんまり覚えて無いけど四ヶ月振りじゃなかったかな?と言うかドス君にしては珍しいね?そんな期間とか気にするの」
僕がそれに答えながら疑問を口にするとドス君がふっと笑った。
「ふふ、それもそうですね。まぁ、最も、貴方と会う機会が無くても貴方がどの様な行動をしていたかは粗方知っていますが」
「え?ちょ、怖いんだけどそれ?」
そう僕が引き気味に言うとにっこりとドス君が笑った。
「友人の心配をするのは当然では?」
「絶対その笑み裏があるよね?」
「どうでしょう?あ、見えてきましたね。A君の自宅」
僕がひきつった笑みを浮かべて言うもドス君は軽く誤魔化してようやく見えてきた僕の自分を指差した。
「あ、本当だ。僕、先に行くね。一応ヤバイ書類とか出てないか確かめたいし」
「そうですか」
いそいそとその場を後にする。
マジでドス君怖いな。
なんで僕の行動とか知ってんの?
幾ら同業者だとしても怖い。
そう思いながら僕は自宅に入った。
ーー
「心配してるのは本当なんですけどね」
足早に行ってしまったA君を見届けた後呟く。
「貴方は自分が何れだけ危ない立場か理解してるんでしょうか?」
そう疑問を口にするも答えるべき人物は行ってしまった。
僕はそっと溜め息を吐く。
「僕としても貴方には死んで欲しくないんですよ…」
__同業者としても、友人としても。
そう思いながら僕はゆっくりとA君の自宅へと向かった。
ー
ドス君視点めっちゃ緊張したあぁぁぁぁ!!!!
後は頼んだぞ椿ちゃん!!!
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