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高橋「お邪魔しまーす……っ、うえっ!?」
ドアを開けてリビングにいる私を見るなり、大きな声で驚きすぎて咳き込み、どてん、と音を出して尻もちを着いてしまったはじめましての男の子。
なにわ男子の高橋恭平くん。こうやって会うのは初めて。
いや、にしても……さすがに驚きすぎじゃない?
『大丈夫?立てる?』
高橋「っ、す、すみません、ありがとうございます……っ、え……?」
田中「お前驚きすぎな。」
高橋「じゅ、樹くん、これってどういう……?」
田中「んー、まぁ、紹介すっけど……俺の彼女の、波多野Aちゃん。」
『はじめまして。』
高橋「……えぇーーーっ!?」
見事な驚きっぷりが嬉しいようなちょっと恥ずかしいような、いろんな感情がごちゃ混ぜになって、何故か笑いが止まらなくなってしまいそうになる。
「あ、THE MUSIC DAYで北斗くんと一緒にVenus歌ってた綺麗な顔の子だ」という印象しかなかったけれど、結構ちゃんと関西の子だった。
なにわ男子は西畑大吾くんと大西流星くんだけ共演した事があるけれど、それ以外の子は会った事がないので、お恥ずかしながら前情報がほとんどない。
ただ、なんだか雰囲気が樹くんと似ているので、「あ、この子樹くんの事リスペクトしてるんだろうなぁ」というのが伝わってきて少し納得。
高橋「えっ、ちょ、……えっ、えぇ!?」
田中「驚きすぎじゃね?」
高橋「いや驚きますよ!!だって、だって……ねぇ!!」
『ふふ、ねぇー?』
田中「だから言ったべ?俺の彼女は世界一かわいいって。」
『驚いてるの多分そこじゃないと思うよ?』
田中「嘘だぁ、可愛いから驚いてんだって。な?」
高橋「はい、あの、めっちゃ綺麗だなって事にも驚いてるんすけど……樹くんの彼女さんが波多野Aちゃんっていう事実に驚いてます……。」
『っ、ふふ、……あ、恭平くんご飯食べた?』
高橋「あ、いや、樹くんに「腹空かせてこい」って言われたんで、なんも食ってないです。」
『ご飯できてるけど、食べる?』
高橋「え、いいんすか……!?」
田中「Aちゃんのご飯やべぇぞ。まじ飛ぶぞ。」
高橋「まじすか、」
『もー、あんまりハードル上げないで?……ほら、手洗って座ってて?』
高橋「ありがとうございます!!」
競うように洗面所まで早歩きで向かった樹くんと恭平くんを横目に、火にかけていた鍋の蓋を開けると、スパイスの香りが辺りにふわっと広がった。
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花火2016(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!!分かりました!お時間かかってしまうかもしれないのですが、出来次第出させていただきます!! (2022年8月12日 0時) (レス) id: 0f7e1e76f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!!良ければ、あなたの番です劇場版の、夢主のシーンとか書いて欲しいです!!これからも更新頑張ってください! (2022年8月11日 23時) (レス) id: 665485fed9 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - たまごボーロさん» コメントありがとうございます!今気付きました…笑 実は最初、猪狩くんと高橋くんのお話にしようと思ってたんですが、「後輩くん一人の方が書きやすい…」と思って急遽変更したので、そのミスだと思います…笑 教えていただきありがとうございます! (2022年8月9日 23時) (レス) id: 0f7e1e76f5 (このIDを非表示/違反報告)
たまごボーロ(プロフ) - 後輩の話で最初猪狩くん?の名前ありましたけど、話の中では高橋くんだけってことでいいですか? (2022年8月9日 23時) (レス) @page6 id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
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