後輩さん ページ3
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田中「もうすぐ着くって。」
『はーい。』
田中「……まじありがとね。」
『うん。……メイクとかおかしくない?』
田中「いつも通りすっげぇ可愛いから大丈夫。」
『じゃあちょっとリップだけ塗り直してくるね。』
田中「えぇー、これ以上可愛くなっちゃうの?」
『なりますよ?お客様からしたら、尊敬する先輩の彼女なんですから。』
遡る事、二週間ほど前。
田中「ほんっとごめん!!」
『いや、謝らなくていいよ?それに関しては普通に嬉しいし。』
田中「いや、でもさぁ?ゆっくりできる時間奪う事になっちゃったし……。」
『ほんと気にしないで?』
樹くんは自分に彼女がいるという事を、普通に伝えているらしい。
最初その事を聞いた時は「え、言っちゃって大丈夫なの?」と思ったけど、よくよく考えてみれば私も彼氏ができたら普通に言うしな……。と、解決した。
だけど、その樹くんの彼女と言うのが私だと知ってるのは、樹くん以外のSixTONESの皆と、樹くんと同期で大親友の風磨くんだけらしい。
と、いう前置きがあった上で聞いていただきたい。
さっきも言った通り、樹くんに彼女がいるという事を知っているジャニーズ事務所のアイドルさんは多いというのだが、彼女が私という事はほぼ知らない。
そんな中、樹くんが彼女の話をする時。
田中「まじでさぁ……うちの彼女ちょー可愛いんだよ。」
田中「ほんっと世界一かわいい……。俺あんな可愛い子見た事ない。」
田中「可愛いだけじゃないんだよ。性格もいい。まじパーフェクト。」
田中「いやぁ……なんで俺あんな女神と付き合えてんだろ……。」
と、言っていた……というか、言ってくれていたらしく。
その嬉しすぎる惚気を散々聞かされた後輩さんが……。
「樹くんの彼女さん、お会いしたいです!!」
「ご挨拶させてください!!」
……と、言う事になり、もうすぐその後輩さんが樹くんのお家に来て、私にご挨拶する……という流れになります。
ピンク色の口紅を塗り直し、そこまで崩れていないけれど完璧とまでは言えない前髪を手ぐしで直して、鏡を見返しておかしくない所がないか確認する。
……うん、大丈夫。
そのままリビングに戻ると同時に、インターホンが鳴り響いた。
田中「じゃ、俺出てくるから。」
『うん、分かった。』
あー……駄目だ、緊張してしまう。
すーっ、はーっ、と息を吐いて心を落ち着かせた。
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花火2016(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!!分かりました!お時間かかってしまうかもしれないのですが、出来次第出させていただきます!! (2022年8月12日 0時) (レス) id: 0f7e1e76f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!!良ければ、あなたの番です劇場版の、夢主のシーンとか書いて欲しいです!!これからも更新頑張ってください! (2022年8月11日 23時) (レス) id: 665485fed9 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - たまごボーロさん» コメントありがとうございます!今気付きました…笑 実は最初、猪狩くんと高橋くんのお話にしようと思ってたんですが、「後輩くん一人の方が書きやすい…」と思って急遽変更したので、そのミスだと思います…笑 教えていただきありがとうございます! (2022年8月9日 23時) (レス) id: 0f7e1e76f5 (このIDを非表示/違反報告)
たまごボーロ(プロフ) - 後輩の話で最初猪狩くん?の名前ありましたけど、話の中では高橋くんだけってことでいいですか? (2022年8月9日 23時) (レス) @page6 id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
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