苦痛 ページ18
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まさか自分が殺人を犯したなんて思えなくて。
いや、思いたくなくて。
松田夜助という、全く知らない人間を
自分の手で殺しただなんて。
左右田「おい、A？」
『...はい？』
左右田「大丈夫か？顔色悪いぞ？」
朝。朝食を食べている時だった。
左右田が顔を覗き込み、私の様子を伺った。
最初は苦痛だったこの距離も、だんだん慣れてきてしまっているから、慣れとは怖いもんだ。
今日はいつの間に進化しているジャバウォック島の探索なのだが、いまいち気分が乗らない。
まぁ、あんなリアルな夢を見てしまったから気乗りしないなんて言えないけれど。
だけどもうあのバケモノみたいなロボットもいないし、少し安心している自分がいる。
左右田「なんか面白いもんあるといいな！」
『...あんたは良いね、気楽そうで。』
左右田「まぁ...深く考えた所で、ここから出れる訳でもねぇからな。」
...あの事、聞かなくちゃ。
田中の裁判の時、なんで左右田が田中にじゃなくて自分に票を入れたりしたのか。
そんな馬鹿な事をするのは、私だけで充分だと言うのに。どうしてそんな事をしたんだ。
『...左右田、なんであんた、田中の...前の裁判の時、田中に票入れなかったの。』
左右田「ん？...あー、あれか。」
『...答えて。』
左右田「だってよ、田中だって俺らを出す為に弐大殺しちまったんだろ？可哀想だろ。」
『...庇ってる私に入れれば良かったのに。』
左右田「そんな事したら、前みたいにお前に避けられるかもしれねぇだろ。それは嫌だ。」
『...ガキみたい。』
左右田「まぁまぁ、そんな事気にすんなって。とりあえず探索行くぞ。」
そう言って、左右田は強引に話を切り上げ、私の背中をポンっと叩いて外に出てしまった。
...あいつはなんて馬鹿なんだろう。
そして、優しすぎるんだろう。
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久しぶりの更新です、ごめんなさい！！！
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asutaronpo_0822(プロフ) - とんでもない時差コメだけどめっちゃ好きです (2月1日 22時) (
レス) @page30 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - あききっきさん» え、いや、あの、私も好きです(直球) (2018年6月3日 21時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
あききっき - え、いや、あの、好きです(直球) (2018年6月3日 21時) (レス) id: be0590a1d5 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます！これからもバンバン更新していきますので応援よろしくお願いします！ (2018年3月4日 17時) (レス) id: 555d91d6cf (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - この小説好きです！応援してます！今後楽しみにしてます(^^) (2018年3月1日 18時) (レス) id: 4b8fdbcc98 (このIDを非表示/違反報告)
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