【ツイステ】おいだせ、おんぼろ寮(仮)

152.顎は狙ってやった ページ2

男「き、君は」



ジェイド「おや、見つかってしまいましたね」

『さっき殴ってましたよね』

ジェイド「なんのことでしょう？」

『いや、上から見てたんでそう言うのいいです。殴ってましたよね』


彼に対してこんなに強気で出る私がかつていたか？

やってることが当初言っていたことと全く合致していない

みなさん覚えているだろうか、

私がなぜ死にかけても周りに口止めしてまで被害を隠し貫いたかを

「先生に相談できない」理由があるから

片割れが怪我を負わせてしまったので手を出したからにはこちらが不利であると
そう彼から契約の際に提示されたからだ

契約に対して全くやる気はなかったが、勉強の面倒を見てもらったので
せめて守ろうとそれだけは徹底して過ごした

それがどうだ、片割れがどこで２回もこの男を締めたかは知らないが
確実に今ここでグーパンをしたことで全てが台無しになった


なんども言う、死にかけたんだぞ


彼に詰め寄ると誰かに手首を掴まれた



男「ジェイド君から離れろ！！！何なんだお前は！！！」




『…』




ﾊﾞｷｯ



『ウルセェ、ちょっと黙ってろ』




お前は今お呼びじゃねぇ



靴の踵で顎を蹴り飛ばすと、手首がするっと解け男はそのまま地面に倒れこんだ
正直昨日の仕返しのつもりはなかった
今は彼と会話する人間は誰であろうと許すつもりはない



ジェイド「おやおや、これでは貴方まで加害者になってしまいますね」


『知ったことじゃないです
そんなことよりお話しましょうか、ジェイドさん」


題名は「私の６日間戦争」でどうだろうか

とりあえず平和なお話し合いができると思うなよ
胸ぐらつかんでやろうか、と心持ちに乙女の欠片は微塵もない


頭に多少の血が上っているのは確かである


そして何より全く悪びれるつもりのない顔が気持ちを煽るように余計に苛立ちを倍増させる


ウツボの唐揚げは人魚でも適応するのか考えてるところである。素揚げで調理するのがいいかもしれない

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