ごっ ページ6
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『え、と。まふまふさんとそらるさんのパフォーマンス、最高でした。』
「ほんと!? ありがとう! 今日のパフォーマンスはいつも以上に凝ってたんだぁ〜良かった、ほんと」
『……とっても、良かったです!』
「そっかぁ」
整った顔をふにゃりと歪めさせて笑う。
可愛らしい笑い方だなぁ、とくすっと笑ってしまった。
私が微妙に笑っている姿を見て、まふまふさんは目を見開いた。
え、なになに、そんなガン見されると照れるっ…ていうか、私の顔に何かついてるの?
あっ!もしかして笑ったとき歯に青のりくっついてた??
は???何それはっず、生まれ変わったら貝になりたい。
『え、と。これからも、いちリスナーとしてまふまふさんとそらるさんのおふた方を応援し続けます。頑張ってくださいね!』
あ、疲れたらもちろん、休みもとって!と、付け加えると、まふまふさんはまた笑ってうん、頑張るね。と言ってくれた。
そしてついに握手。
汗は服で拭いたし多分、大丈夫。うん。
「最後まで待っててくれてありがとう。
これからもよろしくお願いします!!」
『はい! 楽しみにしてます!』
うん、ほんわかと終わって良かった。やっぱり堂々としてたら幽霊も攻撃してこないよね。この幽霊はいい人かもしれない。
にこにこと、お互い笑いながら手を繋いでいる。なんかシュールかも。
と、私の手に冷たい感触が伝わった。
ん?なんだこれ。と疑問に思い握手している手を見ると。
私でもない、まふまふさんでもない、青白い手が私の手を掴んでいた。
ゾッとし、思わずまふまふさんの手を払ってしまった。
「っ!? え、ど、どうしっ……」
『……ぅ…だ……』
「…え?」
『もう、やだぁぁぁぁぁぁ!!! 怖いよぉぉぉぉぉ!!!!』
「えっ」
鞄の中に予備で入れていたお守りを握りしめて幽霊に投げつけた。
するとどうだろう、ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"というこの世のものとは思えないような音を出して消えていった。
その声は、霊感が少ない人でも聞こえたようで、スタッフさんや、まふまふさん、そらるさんはざわざわと困惑した声を上げていた。
『ごめっ、ごめんなさぁぁぁぁぁぁいいいいい!!!』
この幽霊はいい人かも?
前言撤回。
ふざけんなあの野郎!!!もしまた現れたら塩漬けにしてやる……ッッッ!!!
厚底の靴を脱いで裸足で駆け抜ける。
あれ、なんか目から水が…え?涙?ははっ、ご冗談を。
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紅茶 - 作者様…御生存なさっていますか…?更新頑張ってください! (2022年12月1日 17時) (レス) @page19 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 風邪には気をつけて下さい。更新頑張ってください!! (2019年12月8日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
あいろ - 夢主ちゃん性格悪い〜作者さん生きてますか?更新頑張ってください! (2019年9月5日 20時) (レス) id: 7961ad3a74 (このIDを非表示/違反報告)
kl - おーい、作者生きてる?大丈夫? (2019年3月25日 12時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - 続けてコメントごめんなさい!33の桶狭間の戦いと三蔵がなんかもうネコトモなんです! (2019年1月24日 23時) (レス) id: 5be1506abf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐の中の棒人間 | 作成日時:2018年8月20日 14時